法要の日数の数え方や意味から忌明けまで解説|奈良県で家族葬をあげるならエンセレモニー
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2024.04.05
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法要の日数の数え方や意味から忌明けまで解説
初七日や四十九日などの法要は死者の冥福を祈る儀式です。
おおきな区切りとなる法要は、親戚や友人・知人を呼び、僧侶を招いて行います。
法要とは
法要の意味
法要とは、死者の冥福を祈り、その霊を慰めるために行う仏教的な儀式のことで、「法事」ともいいます。
死後7日目に行われる「初七日」や1年後の「一周忌」など、区切りの日に行われます。
本来はすべての法要に僧侶を呼んで読経してもらうべきなのでしょうが、現実には大きな区切りの法要だけを行い、それ以外は省略するか、身内だけで拝礼する程度ですませることが多いようです。
追善法要
仏教では、人が亡くなってからの7週間を「中陰」といいます。
この7週間の間には、7日に一度、合計7回、閻魔庁で審判が行われるとされています。生前の功徳と罪業によって裁かれるわけです。
この間、死者は来世で行くべき場所が決まるのを待って、現世と冥途の間をさまよっています。そこで、死者の霊が無事に極楽浄土に行くことができ、成仏するようにと、7日ごとに供養するわけです。これを「追善供養」または「中陰供養」といいます。
~法要の日数の数え~
法要の日数の数え方は、関東と関西で異なります。関東では死亡した日を含めて数えるのに対して、関西では死亡日の前日から数えます。
たとえば、月曜日に死亡した場合、初七日は、関東では日曜日になりますが、関西では土曜日になるのです。
しかし、最近は関西でも関東のように数えることが多くなっています。
初七日から四十九日まで
本来は、初七日から四十九日までの間に7回の法要が営まれるのですが、現在では初七日と四十九日の法要だけ行うのが一般的です。
死亡した日から7日目が「初七日」で、最近では葬儀のあとの遺骨迎えとあわせて行うことが多くなっています。
四十九日は「満中陰」といい、この日の審判によって死者の運命が決まるとされる重要な日です。
そのため、四十九日の法要は、一周忌までの法要の中で最も重要とされ、近親者や友人、知人を呼び、僧侶を招いて読経をしていただきます。
そして法要後には、参会者を精進落としの料理でもてなします。
四十九日の法要が終えると忌が明けるとされています。
忌明け
忌明けにすること
四十九日で忌が明けたときには、するべきことがいくつかあります。
神棚封じをとく
葬儀の際に神棚に貼った白い半紙をはずします。
仏壇の扉を開ける
家に仏壇がある場合、葬儀のときには扉を閉じておきますが、忌明けとともに扉を開けます。
簡単に掃除もしましょう。
香典返し
香典をいただいた人には、挨拶状を添えて香典返しを送ります。即日返しをした場合にはあいさつ状を送ります。
壇払い
遺骨を安置していた後飾りを片付けます。遺影は仏壇の上などに飾ります。
壇にかざってあった白木の位牌は納骨のときに菩提寺に納め、漆塗りに金文字の位牌に替えます。
月忌法要と年忌法要
祥月命日と月忌
故人が亡くなった日を「命日」といいます。命日には、死亡したのと同じ「月と日」を示す「祥月命日」と死亡したのと同じ「日」を示す「月忌」とに分けらえます。たとえば4月1日に死亡した場合、毎年の4月1日が「祥月命日」で、毎月1日が「月忌」です。
新進部会家庭では月忌のたびに僧侶を呼んで読経してもらうこともあるようですが、あまり一般的ではありません。できれば、新しい生花を供えて礼拝するくらいのことはしたいものです。
月忌法要と年忌法要
四十九日の次の法要が百か日です。百か日がすむと、毎年の祥月命日に法要を行います。これが「年忌法要」です。死亡した年の翌年の祥月命日に行われるのが、「一周忌」ですが、一周忌の次は「三回忌」。二周忌はありません(ただし三回忌は死後満二年目に行われます)。
年忌法要と弔い上げ
三十三回忌で弔い上げ
一周忌は近親者や友人・知人などを招いて行います。故人を供養してもらうことはもちろんですが、故人が亡くなったあと、遺族が悲しみから立ち直って元気で過ごしている姿をお見せして、安心してもらうという意味もあります。そのために、一周忌は比較的大規模に行うことが多いようです。僧侶を招いて読経してもらい、式が終了したあとには会食の席を設けます。
三回忌にも、近親者や親しかった友人や知人などを招くのが一般的です。それ以降は、だんだんと法要に招く人数を減らしていき、七回忌以降は内輪だけでささやかに行うことが多いようです。
仏教では、死後33年がたつとどんな人でも無罪放免となり、極楽浄土に行けるとされます。そこで、年忌法要は、三十三回忌を最後に切り上げるのが一般的です。これを「弔い上げ」といい、戒名を過去帳に転記し、位牌を菩提寺に納めます。最後の法要ということで、親戚や友人・知人を招いて盛大に行うこともあるようです。
仏式の法要と準備
重要な法要は、僧侶や参列者を招いて行います。参列者の都合を考えて、法要の準備は早いうちから周到に行いましょう。施主は喪服を着用します。
特に重要な法要
僧侶・参列者を招く
法要のなかでも特に重要なものには、親類や友人・知人を呼び、僧侶を招いて読経をしていただきます。その後、お墓参りをして、卒塔婆供養を行うこともあります。
法要の後には、お斎(会食の席)を設けて僧侶と参列者を招きます。故人の冥福を祈り、霊を慰めるため、盛大に行うことが多いようです。
法要の準備の期間
大規模な法要を行うときには、それなりの準備が必要です。僧侶や参列者の都合もあるため、遅くとも2か月前には準備を始めるようにしましょう。
法要が重なることもあります。たとえば祖父の三十三回忌と父親の七回忌が重なるなど、同じ年に複数の法事が重なった場合には、「併修」または「合斎」といって、複数の法要をあわせて行うこともできます。ただし、誰かの一周忌と別の人の三回忌は、併修はせずに単独で営みます。
併修を行う場合には、亡くなってからの日が浅いほうの人の命日に合わせます。
法要の準備
法要の準備は次のような手順で進めます。
①施主の決定
法要を主催する人のことを「施主」といいます。施主は、葬儀や告別式で喪主だった人が務めるのが一般的です。
②日程の決定・僧侶への依頼
菩提寺の僧侶と相談の上、日程を決定します。基本的には年忌法要は祥月命日に行いますが、参列者の都合を考えて土曜日や日曜日に行うことも多いようです。
なお、祥月命日ではない日に行う場合には、必ず前にずらします。日程が決定したら、正式に僧侶に依頼しましょう。
③会場の決定
法要は仏壇のある自宅か菩提寺で行われるのが一般的です。ただし、法要後には僧侶や参列者を会食でもてなすために、それなりの広さが必要なので、斎場を利用することもあります。お墓参りをすることも考慮に入れて、移動に便利な場所を選ぶようにしましょう。
④招く人を決定
四十九日や一周忌は重要な法要なので、近親者はもちろんですが、故人の友人や知人など、比較的多くの参列者を前いて営みます。
⑤案内状の送付
招く人が決まったら案内状を作成し、郵送します。会食の席を設ける場合には、往復はがきにするか返信用のはがきを同封して、早めに返事をもらうようにします。
⑥会食の手配・引き物の手配
参列者の人数が決まったら、会食と引き物(手土産)の手配を行います。
⑦卒塔婆供養の準備
法要の際に卒塔婆を立てる場合には、事前に寺院に依頼をしておきます。
法要の服装
施主は三回忌までは喪服
法要の服装については、葬儀ほど厳密な決まりはありませんが、施主(遺族)側の人間は、三回忌までは正式な喪服を着用しましょう。それ以降の法要は地味な平服でもかまいませんが、あまりくだけた服装で、ほかの参列者に対して失礼にならないように注意しましょう。
卒塔婆供養
事前に菩提寺に連絡
納骨法要や年忌法要などの際に、施主や参列者が卒塔婆を立てるというならわしがあります。これが「卒塔婆供養」です。卒塔婆には、僧侶の手で経文、戒名、五大思想を表す梵字(空・風・火・水・地)、建立年月日などを書いていただきます。卒塔婆供養をしたい場合には、なるべく早めにお願いしておかなければなりません。
卒塔婆は、お墓をお参りする斎、墓石の背面にある塔婆立てにまっすぐに立てます。
仏式法要の進行
法要の内容に特別な決まりはありません。僧侶の指示に従えばいいでしょう。
法事後、お墓参りに行く場合には、移動手段を考えます。
法要の進行
読経・焼香・法話
法要の内容には、葬儀のような特別な決まりはありません。僧侶の指示に従えばいいでしょう。
通常は、最初に僧侶の読経があり、途中で合図があれば焼香を行います。焼香の順番は、基本的には故人との関係の深い順に行いますが、葬儀ほど厳密にする必要はないでしょう。
読経のあとに僧侶から法話をいただくことがあります。読経・焼香・法話で、およそ1時間程度が目安でしょう。
お墓参り
読経・焼香・法話の次はお墓参りです。法要を菩提寺で行う場合には問題がありませんが、自宅や斎場で行う場合には、移動の方法を考えなければなりません。
会場までの距離が近い場合には徒歩でもかまいませんが、遠い場合にはマイクロバスなどを用意します。移動が大変であればお墓参りは日を改めて家族だけで行ってもかまいません。僧侶にお墓参りを同行していただいているときには、墓前で読経してもらうこともあります。卒塔婆をお願いしてあったときは、このときに塔婆立てに立てます。
~僧侶へのお布施~
お布施は、法要が始まる前、施主が僧侶にあいさつをするときに渡します。金額は3万円から5万円が目安です。
なお、法要を自宅で行った場合には「御車代」を、寺院で行った場合には寺院側の接待に対するお礼を5千円から1万円程度上乗せします。
会食(お斎)
参列者へのもてなし
法要後の会食のことを「お斎」ともいいます。僧侶や、故人のために時間をさいてくれた参列者に対して感謝の気持ちを込めておもてなしをします。
自宅や斎場で行う場合には、仕出しなどをとります。また、法事の会場とは別に、レストランやホテルなどを予約してもかまいません。
会食の席次は葬儀などに準じればいいのですが、僧侶に最上席に座っていただくこと以外は、それほど神経質になる必要はないでしょう。施主は僧侶の隣に座って、僧侶をもてなします。また、ほかの家族は末席に座って参列者に気を配ります。
会食の流れ
会食を始める前に、施主が簡単にお礼のあいさつをします。会食では、故人を偲びながらなごやかなひとときを過ごしてもらうよう、気を使いましょう。
会食は1時間程度で頃合いを見て終わりにします。簡単にあいさつをしたら、僧侶をお送りし、参列者が散会します。その際に、引き物を忘れずに手渡ししましょう。