僧侶について|奈良県で家族葬をあげるならエンセレモニー
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2022.05.18
お葬式お役立ち情報
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僧侶について
僧侶は住職や和尚とは違うの?
僧侶とは、出家をして修行をしている人を指す言葉です。似ている言葉としては、住職や和尚【おしょう】さんなどがありますが、それぞれ意味は異なります。これらの名称を使う際は、その人の立場にあった呼称を用いることが大切です。僧侶と住職、和尚さんの違いを始め、役割や1日の過ごし方についてご説明致します。
僧侶と住職、和尚さんの違いとは
葬儀や法要などでお世話になる僧侶。住職や和尚さんとは呼び方だけではなく、役割や立場に大きな違いがあります。まずは、その違いからご説明致します。
僧侶
出家をして仏門に入り、修行をしている修行者を僧侶と呼びます。つまり、仏門に入って仏教の教えを守る人はすべて僧侶と言えます。僧侶は寺院で日々修行を積むだけでなく、定められた厳しい戒律を守る必要もあります。ちなみに、よく見聞きする”お坊さん”は僧侶を指す言葉で、親しみを込めた呼び方です。
住職
自分のお寺に住み、維持運営や管理などを担う僧侶の代表が住職です。1つのお寺に1人が基本です。管理するお寺が宗教法人であれば、住職は代表役員という立場になります。一般的な会社に例えると、住職は【部長】や【取締役】などの役職者と言えるでしょう。なお、住職に次ぐ地位にいる僧侶は【副住職】と呼びます。
和尚さん
毎日の修行を積み、一人前と認められた僧侶が和尚と呼ばれます。人々に教えを説く立場となります。読み方は【おしょう】が一般的ですが、宗派によって呼び名は若干異なります。
<各宗派における呼び名>
禅宗や浄土宗【おしょう】
天台宗:【おしょう】【かしょう】
真言宗など:【わじょう】
また【和尚=住職】のことが多いですが、和尚さんがお寺に住んでいない場合はこれに限りません。
立場が分からない時は、【ご僧侶】や【お坊さま】と呼び、はっきり住職と分かれば【ご住職】とお声掛けするのが良さそうです。
僧侶の役割
僧侶の存在を知っていても、実際の役割まではよく分からない人も少なくないはず。僧侶の日々の生活と、葬儀・法要の場における役割をご説明致します。
仏の教えを人々に伝える
日本には仏教用語が根付いているものの、正しい教えまで理解できている人は多くありません。お釈迦様の教えを学び、日々の生活の中で修業を積みながら人々に仏の教えを伝えるのが僧侶の役割。
具体的には、葬儀や法要の場で参列者に仏教の教えを説く、お寺などで相談に乗るなど、人の心に寄り添いつつ仏の考え方を広めています。
具体的には、葬儀や法要の場で参列者に仏教の教えを説く、お寺などで相談に乗るなど、人の心に寄り添いつつ仏の考え方を広めています。
葬儀における勤行をおこなう
故人様やご先祖様、生きている人々の幸せを祈ることを勤行【ごんぎょう】と呼びます。勤行と聞いても難しく考える必要はありません。勤行=勤め励むことです。一般の人が仏壇の前でお経を読むのも勤行の1つです。
また、仏式の葬儀で僧侶がおこなう読経も勤行に含まれます。この読経は、【私たちのことは心配しなくて大丈夫】というご遺族の気持ちを故人様に伝える役割もあるそうです。ちなみに仏式の葬儀は、悟りを開く前に亡くなった僧侶を弔うためにしていた儀式が基になっている、との説があります。勤行【ごんぎょう】とは仏教で勤めに励むことです。その内容は【仏壇の前でお経を読むこと】で、善行に通じるとされています。
法要で供養をする
僧侶は葬儀だけでなく、法要でも読経をおこないます。お彼岸やお盆などに家を訪問して、勤行をするのも僧侶の役割の1つ。特に、四十九日を過ぎて初めて迎えるお盆の【初盆】では、僧侶を呼ぶ法要が多くおこなわれます。僧侶は故人様を供養するためにも欠かせない存在なのです。
お盆には、ご先祖様や亡くなったご家族の霊が現世に戻ってくると考えられています。特に初盆は故人様の霊が初めて里帰りするとされ、近親者や友人が集まって法事をします。
僧侶の過ごし方とお勤めの内容
仏門に入り、日々修行を続けている僧侶には、規則正しい生活が求められます。毎日の過ごし方は寺院や宗派によって異なりますので、一例をご紹介致します。
起床~掃除
僧侶は朝5時~7時頃に起床します。起きる時間は住職の考え方や、その日の予定などによっても変わるそうです。目が覚めたら身支度を整え、7時頃にお寺の門を開けて境内の掃除をします。また、秋は落ち葉を集める、冬は雪かきをおこなうなど、その季節ならではの掃除が加わることも。
朝のお勤め~朝食
掃除が終わったら、御本尊に仏飯やお花、お水をお供えしたり、読経をしたりと朝のお勤めをします。仏門に入っている僧侶にとって、朝のお勤めは毎日欠かせない大切なものです。
8時~9時頃に朝のお勤めが終わったら、朝食をとります。僧侶の食事は精進料理が基本とはいえ、肉や魚も食べるそうです。
業務開始~昼食
9時頃になると、僧侶としての業務が始まります。平日におこなうのは、会計などの事務作業の他、電話や訪問客への応対です。休日は10時頃から檀家の法要をおこなうことが多く、終了するのは14時~15時頃が目安です。
お盆やお彼岸が近いと、僧侶は法要の案内状を作成します。檀家から卒塔婆【そとば】の作成などを頼まれている場合は、それらにも取り組みます。その日に葬儀や年忌【一周忌・三回忌】などの年忌法要などの予定が入っていれば、午前中に会場へ向けて出発することも。業務が一段落したら、12時頃を目安に昼食を含む休憩時間に入ります。
業務再開~自由時間
休憩は一般的な会社員と同様に1時間が目安で、13時頃に業務を再開します。午後の業務は、基本的には午前の続き。特にするべき業務がない場合は自由時間となるそうです。ゆっくり休む、お出かけをする、仏教の勉強に取り組むなど、各々が思い思いの時間を過ごします。
夕方のお勤め~就寝
17時頃になると、夕方のお勤めとして読経をします。その後、18時頃にお寺の門を閉めたら、僧侶としての1日は終了です。夕食をとり、22時頃を目安に就寝します。お通夜の予定が入っている日は、夕方頃に会場へ入り、戻ってくるのは21時を過ぎることも。どんなに疲れて帰っても勤行を休むことはありません。