【費用への不安解消】見積もりの見方と追加費用の真実
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お葬式お役立ち情報
2025.12.24
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葬儀費用の不安を解消!見積もりの見方と「追加費用」が発生するカラクリ
プラン30万が請求100万に?葬儀費用の「落とし穴」と後悔しない見積もりの見方
「チラシには30万円と書いてあったのに、葬儀が終わってみたら請求額は100万円を超えていた…」
葬儀後のアンケートで最も多い後悔の声が、この「費用の想定外」です。
大切な人を亡くした悲しみの中で、お金のトラブルに巻き込まれることほど辛いことはありません。
なぜ、最初の見積もりと最終金額にこれほどズレが生じるのでしょうか?葬儀社が嘘をついているのでしょうか?
実は、葬儀費用には「参列者の数や日程で変動する項目」が多く、その仕組みを知らないと正しい予算が組めないのが現実です。
この記事では、業界のプロが「葬儀費用のカラクリ」と、見積もり書でチェックすべき「魔法のチェックポイント」を包み隠さず解説します。
目次
- そもそも「葬儀費用」は何にお金がかかるのか?(3つのブロック)
- 正当だけど高い。「追加費用」が発生する3つの真実
- 見積書で絶対に見落としてはいけない「隠れ項目」
- 担当者の本音を引き出す「3つの魔法の質問」
- まとめ:納得のいく見送りのために
1. そもそも「葬儀費用」は何にお金がかかるのか?
葬儀のチラシやWebサイトに載っている「〇〇プラン 29.8万円」などの金額。残念ながら、これだけでお葬式が完結するケースは稀です。
葬儀費用は大きく分けて、以下の3つのブロックで構成されていることを理解しましょう。
人件費・式場使用料など 【固定費】
プランに含まれる
火葬料金・車両代など 【変動費】
人数・地域で変わる
広告に大きく書かれているのは、主に「① 葬儀一式費用」の部分だけです。
実際には、参列者の人数によって変わる「② 実費費用」や、お寺さんに渡す「③ 宗教費用」が加算されるため、総額はプラン料金の1.5倍〜2倍以上になることも珍しくありません。
2. 正当だけど高い。「追加費用」が発生する3つの真実
「ぼったくり」ではなく、物理的な理由で追加費用が発生するケースも多々あります。事前に「こういう場合に高くなる」と知っておけば防げるトラブルです。
理由その1:日程が伸びた(ドライアイス・安置料)
これが最も多い原因です。
日本の都市部では火葬場が混み合っており、亡くなってから火葬までに「3日〜1週間待ち」になることがよくあります。
多くのセットプランに含まれる「ドライアイス」や「安置施設利用料」は、「2日分まで」などと上限が決まっています。
もし火葬まで5日待つことになれば、超過した3日分のドライアイス代(1日あたり5,000円〜1万円)と施設利用料が追加請求されます。
理由その2:参列者が予想より多かった(料理・返礼品)
家族葬のつもりだったのに、近所の方や会社関係の方が大勢駆けつけてくれた。
これは故人のお人柄ゆえのありがたい話ですが、費用面では「通夜振る舞い(料理)」や「返礼品(香典返し)」の数が足りなくなり、当日に急遽追加することになります。これは「嬉しい悲鳴」としての追加費用と言えます。
理由その3:オプションのグレードアップ
「プランに含まれる棺はこちらです」と見せられたものが、簡素なベニヤ板のようなものだったらどうでしょう?
「最後だからもう少し良いものを…」と、棺、骨壺、祭壇の花をグレードアップしていくと、あっという間に数十万円プラスになります。契約前に、「プラン内の物品の現物写真」を見せてもらうのが自衛策です。
3. 見積書で絶対に見落としてはいけない「隠れ項目」
葬儀社から見積書をもらったら、合計金額だけを見るのではなく、以下の項目が含まれているかを確認してください。入っていなければ、それは後で「追加請求」される項目です。
- ✅ 火葬料金:公営か民営かで数万円違います。含まれていない場合、当日現金払いが必要です。
- ✅ ドライアイスの日数:「何日分」含まれているか?延長した場合の単価はいくらか?
- ✅ 搬送費用(寝台車):「病院→自宅」だけでなく、「自宅→式場」「式場→火葬場」のすべての移動が含まれているか?距離制限(10kmまで等)はないか?
- ✅ サービス料・運営管理費:人件費とは別に、全体の10%程度が加算される場合があります。
- ✅ 消費税:「税抜」表示で安く見せているケースがあります。
お坊さんへのお布施は、葬儀社を通さず直接手渡しするのが一般的です。
宗派や地域、戒名のランクによりますが、数十万円単位の現金が別途必要になります。見積書の合計額とは別に準備が必要です。
4. 担当者の本音を引き出す「3つの魔法の質問」
いざ見積もり説明を受ける際、知識がないまま「はい、はい」と聞いていると、後で後悔することになります。
担当者に以下の質問を投げかけてみてください。この質問に対する答え方で、その葬儀社が信頼できるかどうかが分かります。
(火葬料、お布施、飲み物代など、手出しのお金を洗い出せます)
(「1日延びるごとに約〇万円」と具体的に確認しましょう)
(料理や返礼品の単価を確認し、変動費のイメージをつかみます)
5. まとめ:納得のいく見送りのために
葬儀費用で大切なのは「安ければいい」ということではなく、「何にいくらかかるのか納得して支払うこと」です。
もし、余命宣告を受けているなど少しでも時間の猶予がある場合は、今のうちに2〜3社から「事前見積もり」をとることを強くおすすめします。
「亡くなる前から見積もりなんて縁起でもない」という時代は終わりました。
冷静な頭で比較検討できる今だからこそ、本当に必要なものと不要なものを判断できます。
「もしも」の時に慌てないために
多くの葬儀社では、事前相談をするだけで「会員割引」が適用されたり、式場見学ができたりします。
見積もりを取ることは、大切なご家族を守るための「リスク管理」です。
まずは概算を知るために、無料の事前見積もりを試してみませんか?