副葬品とは?故人への想いと共に
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2025.01.15
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火葬に納めるのはOK?NG?故人の愛用品とのお別れ:副葬品ガイド
火葬に故人が大切にしていたものは納めて大丈夫?共に納めてOKな物・駄目な物を解説
故人との最後のお別れである火葬。 「故人が愛用していた品を棺に入れてあげたい」 「思い出の品を一緒に燃やしてあげたい」 そう思う方もいるかもしれません。
しかし、火葬炉の構造や、環境への配慮、安全面から、火葬に納められるものには制限があります。 火葬に適さないものを納めてしまうと、火葬炉の故障や、有害物質の発生に繋がる可能性も。
この記事では、火葬に共に納めてOKな物と駄目な物を分かりやすく解説し、故人らしいお見送りを実現するための注意点をご紹介します。 また、故人の愛用品を棺に納める「副葬品」についても詳しく解説し、火葬に関する理解を深めていただきます。
火葬炉の構造と火葬の流れ
火葬炉は、高温で遺体を火葬するための設備です。 基本的な構造は、以下のようになっています。
1.炉本体: 遺体を納める炉床と、燃焼を行うためのバーナーを備えています。
2.煙突: 燃焼によって発生した煙を排出するための煙突が設置されています。
3.集塵装置: 煙に含まれる有害物質や灰などを除去するための装置が備わっています。
4.冷却装置: 火葬後の遺骨を冷却するための装置が備わっています。
火葬の流れは以下の通りです。
1.炉前のお別れ: 棺を火葬炉の前に安置し、最後のお別れをします。
2.火葬炉への納棺: 棺を火葬炉に納めます。
3.火葬: 火葬炉内で、高温で遺体を火葬します。
4.収骨: 火葬後、遺骨を拾い集めて骨壺に納めます。
副葬品とは?
副葬品とは、故人が生前愛用していた物や、故人を偲ぶための品を、棺に納めることを指します。 故人の魂が安らかに眠れるように、また、あの世でも愛用していた物を使えるようにとの願いを込めて、副葬品を納める習慣があります。
副葬品としてよく選ばれるものには、以下のようなものがあります。
・衣類: 故人が好きだった服や、思い出の詰まった服など
・アクセサリー: 指輪、ネックレス、時計など
・眼鏡: 故人が愛用していた眼鏡
・写真: 故人や家族の写真
・手紙: 故人への手紙、故人からもらった手紙
・愛用品: 故人が愛用していた筆記用具、趣味の道具など
・ぬいぐるみ: 故人が大切にしていたぬいぐるみ
火葬に共に納めてOKな物
火葬に納めても問題ないものは、主に以下の通りです。
・自然素材で作られたもの: 木材、綿、麻、絹、ウールなど、自然素材で作られた衣類や棺は、火葬しても有害物質が発生しません。
・有機物: 紙、写真、手紙、ドライフラワーなど、有機物は燃焼しても問題ありません。
・金属: 指輪、ネックレス、 dentures 、ペースメーカーなど、金属製のものは火葬後も残ります。ただし、ペースメーカーは事前に取り外す必要があります。
・一部のプラスチック: メガネ、補聴器など、一部のプラスチックは火葬しても問題ありません。ただし、材質によっては有害物質が発生する可能性もあるため、事前に確認することをおすすめします。
火葬に共に納めて駄目な物
火葬に納めてはいけないものは、主に以下の通りです。
・燃えにくいもの: ガラス、陶器、石、プラスチック製品(一部を除く)などは、燃えにくく、火葬炉の故障や、火葬時間の延長に繋がる可能性があります。
・有害物質が発生するもの: ビニール、ゴム、電池、スプレー缶、化学薬品などは、燃焼時に有害物質が発生するため、火葬炉の損傷や環境汚染に繋がる可能性があります。
・爆発の危険性があるもの: カセットボンベ、ライター、花火などは、爆発の危険性があるため、火葬炉に納めることはできません。
・ペースメーカー: ペースメーカーは、火葬時に爆発する危険性があるため、事前に取り外す必要があります。
・厚手の書籍: 厚手の書籍は、燃えにくく、火葬時間の延長に繋がる可能性があります。また、燃焼時にインクから有害物質が発生する可能性もあるため、避けるべきです。
・果物: 果物は、水分が多いため、火葬炉の温度を下げてしまい、火葬時間の延長に繋がる可能性があります。また、腐敗しやすいものもあるため、避けるべきです。
故人らしいお見送りのために
故人が大切にしていたものを火葬に納めたい気持ちは分かりますが、火葬炉の構造や、環境への配慮、安全面から、制限があることを理解しておく必要があります。
火葬に適さないものを納めてしまうと、火葬炉の故障や、有害物質の発生に繋がる可能性があり、他の故人や遺族の方々に迷惑をかけてしまう可能性もあります。
故人らしいお見送りを実現するためには、以下の点に注意しましょう。
・火葬場に確認する: 火葬場に、火葬できるものとできないものについて、事前に確認しておきましょう。
・葬儀社に相談する: 葬儀社に、故人が愛用していた品をどのように供養するか相談してみましょう。
・代替案を考える: 火葬できないものは、遺影のそばに置く、お墓に供える、自宅で保管するなど、代替案を考えましょう。
・副葬品の量: 副葬品は、棺のスペースに限りがあるため、量を調整する必要があります。本当に大切なものを厳選して納めましょう。
・故人の宗教・宗派: 宗教・宗派によっては、副葬品に関する決まりがある場合があります。事前に確認しておきましょう。
まとめ
この記事では、火葬に共に納めてOKな物と駄目な物を解説し、故人らしいお見送りを実現するための注意点をご紹介しました。 また、副葬品についても解説することで、火葬に関する理解を深めていただけたかと思います。
故人が大切にしていたものを火葬に納めたい気持ちは分かりますが、火葬炉の構造や、環境への配慮、安全面から、制限があることを理解しておく必要があります。
火葬場に相談したり、代替案を考えたり、副葬品の量を調整したりすることで、故人への想いを大切にしながら、適切な方法で供養しましょう。