お仏具について
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2022.03.16
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お仏具について
どんな種類がある?
お仏壇のお参りにはお仏具が必須ということはご存知でも、お仏具自体が持つ意味まではご存知でない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
まずは、お仏具とはどういったものなのかについて簡単にご解説いたします。また、四十九日以降のお仏具の買替えの必要性についてもご説明します。
お仏具が持つ意味とは?【荘厳】って何?
お仏具は、元々は僧侶が寺院で使用する宗教用具でしたが、仏壇の普及に伴って、一般家庭で仏様を供養するために用いるようになりました。
お仏具をお仏壇などに美しく厳かにお飾りすることを、【荘厳「しょうごん」】と呼びます。お仏具がお仏壇に荘厳された状態は【お浄土「仏様の世界」】を表すと言われ、この考えはどの宗派にも共通しています。
お仏具は仏教の教えを形としてあらわしたものとも言えるのです。また、【信は荘厳より生ず】という言葉もあるように、心を込めてお仏具を整えることが、仏様への供養にも繋がるともされています。
後飾り壇で使用する仮仏具と、お仏壇で使用する常用仏具
お仏具は、四十九日までの仮仏具と、それ以降に使用する通常仏具の2種類に大きく分けることができます。ご自宅にお仏壇がない方は、お仏壇のご用意と同時にお仏具を買替える必要があります。
●後飾り壇で使用する仮のお仏具
葬儀社からいただくお仏具は、四十九日法要を終えるまで後飾り壇のお参りで使用する、仮仏具となります。白や青みがかった陶器製のものが多く、四十九日が明けたら、後飾り壇と一緒に処分する流れが一般的です。
●お仏壇で使用する常用のお仏具
四十九日以降は、お仏壇へのお参りに切り替わります。お仏壇がご自宅に無い方は、四十九日が明ける前にお仏壇とお仏具一式をご用意しておく必要があります。
お仏壇で使用するお仏具は、長く使用できるように素材を重視して選んだり、お仏壇の雰囲気に合わせてデザイン重視で選んだりと、選び方は様々です。
お仏壇でのお参りに最低限必要なお仏具
※宗派によっては使用しないものもございますのでご注意ください。
ご本尊【ごほんぞん】・脇仏【わきぶつ】
【脇仏】は、ご本尊の左右に控える、各宗派の開祖や影響のある僧侶のことを指します。
ご本尊はお仏像と掛軸の2タイプがあり、宗派によっては指定がある場合もございます。
【置き方】お仏壇の最上段に3つセットでお祀りするのが正式な形です。
お位牌【おいはい】
※浄土真宗では、基本的にお位牌は用いません。
【置き方】お仏壇の位牌段【上から2段目の段】に、右から順に置いてお祀りします。没年月日の古い順でお祀りする形が一般的ですが、地域や菩提寺等のお考えによって異なる場合もあります。
法名軸【ほうみょうじく】
※主に浄土真宗でのみ用います。
【置き方】お仏壇の内壁に掛けてお祀りします。
お参りの際に使用するお仏具
お参りの際に使用するお仏具は様々ありますが、まずは最低限必須とされるお仏具についてご説明致します。
●花立【はなたて】
【置き方】お仏壇の下段、もしくは膳引き【引き出し部分】に置きます。三具足の場合、花立は左側に置く形が基本です。
●香炉【こうろ】
【置き方】お仏壇の下段、もしくは膳引き【引き出し部分】に置きます。三具足の場合、香炉は中央に置く形が基本です。
●火立【ひたて】
【置き方】お仏壇の下段、もしくは膳引き【引き出し部分】に置きます。三具足の場合、火立は右側に置く形が基本です。
三具足とは
三具足【みつぐそく】とは、花立・香炉・火立の3つの総称のことで、お仏壇でのお参りには欠かせないお仏具です。
五具足【ごぐそく】花立と火立を対でお飾りしたもの。
具足とは【物事が十分に備わっている】という意味があり、お仏具においては仏様へのお供えで使用する仏具一式のことを指します。
これらのお供えは【仏の三大供養】とも言われ、仏様へのお供えとして最も大切なものとされています。
●おりん
※宗派によっては、りん台の形が異なる場合もござじます。
おりんの音色は荘厳な雰囲気を作り、邪気を払って諸天善神の来臨を乞うほか、お参りする人の心を鎮める意味があると言われています。
【置き方】お仏壇の右端手前に置いて使用します。りん台ごと床に置くのが正式な形ですが、近年ではりん台は用いず、りん布団を直接お仏壇の膳引きなどに置く場合も増えています。
●茶湯器【ちゃとうき】
●仏飯器【ぶっぱんき】
仏飯器の足が高くなっているのは、敬いの心の表れと言われています。
【置き方】ご本尊と脇仏の前にそれぞれ1つずつお供えする場合と、茶湯器とセットで1つ中段にお供えする場合があります。仏飯器は直接お仏壇には乗せず、仏器膳などに乗せてさしあげるのが丁寧な形です。