神式の葬儀についてQ&A

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2021.08.31

香芝市民のお葬式情報

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神式の葬儀についてQ&A

遺族・喪家側

神式の葬儀は、正式には「神葬祭」と呼ばれます。死を穢れたものとして扱うため、神社ではなくご自宅又はセレモニーホール等で行います。

Q夫が亡くなりました。両家の実家とは疎遠の状態なので、お墓等は我が家で準備するしかありません。菩提寺もないので神式で葬儀を行いたいと思いますが大丈夫でしょうか?

A菩提寺がなく、お寺にお墓がないのであれば神式の葬儀を行っても問題ありません。まずは、神社に相談してみましょう。神社は神様をお祀りする神聖な場所なので、神式の葬儀は、神社では行わず、ご自宅又はセレモニーホール等の式場を借りて営まれます。お通夜やご葬儀を司る神職を「斎主」といい、神社の神主が行いますが、葬儀社に手配してもらう事も出来ますので、事前に確認しておくとよいでしょう。

Q父が亡くなり、親族もほとんどいないので、神式の家族葬にする予定です。経済的な理由により火葬祭だけで済ませても大丈夫でしょうか?

A神式の葬儀は仏式に比べると祭壇がないなどシンプルです。火葬祭だけの葬儀を行う事もありますので、遺族の意向であれば、特に問題はありません。ちなみに、かつては火葬祭が行われた後、すぐに埋葬が行われ、その後葬儀全てが終わったことを、霊前に報告していましたが、現在では、しばらく遺骨を安置し、五十日の区切りなどで埋葬する事が多くなりました。

Q神式でも香典(玉串料)返しが必要で「五十日祭」の後に返礼の品を送ると聞きました。参列者も少ないので、仏式のように、葬儀の際に返礼品を渡しても大丈夫でしょうか?

A原則として神式では、仏式の香典返しにあたる習慣はありませんが、現在では慣例として、仏式にならって返礼の品を贈る人が増えています。神式の場合は、玉串料返しとして五十日祭の後、返礼品を用意し贈ります。その際、薄墨で「偲び草」と書いた黒白又は黄白の水引を使用します。香典(玉串料)返しの時期は、忌明け、法要後に贈る事が一般的でした。しかし現在では、できるだけ早いうちにという考え方から、葬儀当日にお返しをする場合もあります。

神式で使用を控える言葉・基本的なマナー

葬儀で使わない忌み言葉は、宗教によって異なります。よく使われる「ご冥福をお祈りいたします。」という言葉は、亡くなったあとの幸せを祈るという意味があります。しかし神道では、亡くなった人は家族や親族を見守る氏神となって、祖先と一緒に家を守ってくれると考えるため、使いません。「供養」「成仏」「往生」も同様に、神式での葬儀では、タブーとされます。仏式と同様に「たびたび」「またまた」「重ね重ね」などは、不幸が重なることを連想させる、忌み言葉とされています。「続いて」「再三」といった繰り返しを意味する単語も同様です。また、直接的に生死をイメージさせる「生きていたころは」などの言葉は避け、「お元気だったころは」などと言い換えるようにしましょう。

仏式と似たところも多い神式の葬儀

仏教では故人様を極楽浄土に送るために葬儀を行いますが、神道は故人様を家の守護神とするために葬儀を行います。それぞれの葬儀の意味合いは異なりますが、流れ自体は互いに影響しあい、共通する部分もあります。神道では死は穢れとされているため、葬儀を神社で行う事はなく、自宅又はセレモニーホール等で行います。基本的には氏子である神社か、生まれた土地を守る産土神を祀る神社に葬儀を依頼しますが、それ以外でもたいてい受付てくれるので、神職か葬儀社に相談するとよいでしょう。仏教と同じく神道でも納棺の前に、故人様を北枕で寝かせ、枕飾りをします。これを神道では「枕直し」と呼びます。また、その間に「帰幽奉告」を行うのは神道独自です。これは、神職が神棚や祖霊舎に故人の死を知らせ、五十日祭が明けるまで神棚封じをする儀式。しかし、最近では帰幽奉告を省略する場合も多いようです。その後、納棺となりますが、流れは仏教とよく似ています。仏式の湯灌にあたる沐浴を行い、小袖の死装束を着せ、男性には烏帽子と笏を、女性には扇を持たせた神様の姿にして棺に納めます。神式のお通夜は「通夜祭」と呼び、進行は仏式とほぼ同じですが、遷霊祭が行われるのが独自です。この儀式によって故人の霊は霊璽「仏式における位牌」に移され、家の守護神となります。通夜祭の後は、直会という会食の場があります。また、葬儀は「葬場祭」といい、儀式の違いはありますが、遺族側の準備する内容は仏式と大きな違いはありません。式次第は神社や地方などでも変わりますが、通夜祭でも行う手水の儀や玉串奉奠は葬場祭でも必ず行います。作法は覚えておくようにしましょう。出棺前の「出棺祭」火葬場での「火葬祭」もほぼ仏式と同じような流れです。火葬後に遺骨を自宅等に持ち帰りますが、その際に手水や塩で身を清め、神職によるお祓いを受けます。これを「帰家修祓の儀」と呼びます。その後、遺骨と霊璽を祭壇に安置する「帰家祭の儀」を行います。最後は直会で、神職や世話役をもてなします。また納骨は仏式の四十九日にあたる、五十日祭で行うようです。

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