香典の知識と持参のマナー|奈良県で家族葬をあげるならエンセレモニー
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2024.02.26
お葬式お役立ち情報
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香典の知識と持参のマナー
香典の渡し方や金額相場、いつ渡せばいいの?
香典の知識と持参のマナーを解説します。
香典はいつ持参する?
通夜か葬儀の時に持参する
香典を持参する時期に特別な決まりはありませんが、最初の弔問のときに持参するのが一般的です。ただし、訃報を受けてすぐ、通夜の前に駆け付けるときには香典は持参しないのが礼儀です。遺族の側でまだ死亡を受け入れる気持ちが整っていないのが普通ですから、かえってあわてさせることになってしまいます。また、あまりに早すぎるのは亡くなることを予測して準備していたようで、遺族の気持ちを害することにもなりかねません。
香典は、通夜にうかがうときか、通夜に参列することができないときには葬儀か告別式のときに持参するのがマナーです。
参列できなければ郵送を
遠隔地に住んでいるなどの理由で、どうしても通夜や葬儀に参列できそうもない場合には、香典を郵送しても失礼には当たりません。
郵送する際には、まず現金を不祝儀袋(葬儀や法要などの弔事のときに使う封筒や包みのこと)に入れてから現金書留用の封筒に入れて送ります。そして、葬儀に参列できない事情やお詫びの言葉、お悔やみの言葉を書いた手紙を添えましょう。
お悔やみの手紙文例
~父を亡くした人への手紙文例~
ご尊父様ご逝去の悲報に接しまして、心よりお悔やみ申し上げます。
あまりにも突然のことで、ご一同様のお悲しみ、ご落胆はいかばかりかと拝察申し上げます。
さっそくにもお伺いをしてお焼香させていただくべきところでございますが、なにぶんにも遠隔地ゆえそれもかなわず、不本意ながら書中をもちまして、謹んで哀悼の意を表し、ご尊父様のご冥福をお祈り申し上げる次第でございます。
お力落としとは存じますが、お体を損なわれることのございませんよう、ご自愛くださいませ。
なお、同封いたしましたのは、ほんの心ばかりのご香料でございます。
ご霊前にお手向けくださるようお願い申し上げます。
香典の包み方の作法は?
不祝儀袋は宗派に合わせる
香典は、半紙や奉書紙(江戸時代の公文書に用いられた上質の和紙)などで包み、黒白か双銀の水引を結び切りでかけるのが正式な作法ですが、最近では市販の不祝儀袋(香典袋)を使用するのが一般的です。
不祝儀袋にはいくつかの種類があります。双銀や黒白の水引は、仏式・神式・キリスト教式のいずれにも使えます。
また、神式では白一色の水引が使われることがあります。なお、蓮の花が印刷されたものは仏式以外には使えません。また、百合の花や十字架が印刷されたものはキリスト教式専用です。喪家(故人の家)の宗教に合わせて、気をつけて選びましょう。また、表書きにも注意しましょう。
①表書き(上書き)
表書きには相手の宗教に準じます。「ご霊前」は、各宗教に共通して用いられます。ただし、浄土真宗では使用できません。(「御仏前」)などとします。また、法要にも「ご霊前」は用いられません。なお、市販のものでは表書きが印刷されている場合がありますので、注意し ましょう。
②水引
結び切りが一般的。キリスト教では水引のない専用袋を用いることもあります。
②表書き(姓名)
水引よりも少し下の中央に氏名を書きます。薄墨で書くしきたりがありますが、筆ペンを利用する場合などには通常の濃さでも失礼にあたりません。
香典の金額の目安とは?
香典の金額は、弔問客と故人の生前の関係の深さ、喪家の格式、葬儀の規模、そして弔問客の経済力や社会的な地位などによってそれぞれ異なります。同じような年齢でも、故人の近親者や親戚であれば、一般の人よりも金額がおおくなります。
下記に掲載している金額はあくまでも目安になります。
香典には使い古したお札を準備しましょう
香典には使い古したお札を入れるのがマナーといわれています。新札だと、あらかじめ亡くなることを予測して準備していたという印象を与えるためです。新札を使う場合には一度折ってから入れるといいでしょう。なお、お金を入れ忘れてないか、袋に書いた金額と違っていないか、家を出る前に確認しましょう。
香典の渡し方って?
袱紗に包んで持参する
不祝儀袋をむき出しのまま持参するのは失礼になります。できれば紺、グレー、紫などの地味な色の袱紗に包んで持参しましょう。もし袱紗がない場合には小さな風呂敷かハンカチでもかまいません。必ず包んで持参するようにします。
通夜や葬儀などでは、受付で渡します。袱紗から取り出した香典を名前が相手から読めるように向けて差し出し、「どうぞ、ご霊前にお供えください」と言って渡すようにします。
なお、祭壇に供える場合には、名前が手前側から読めるような向きで供えます。
不祝儀袋の基礎知識
お通夜や葬儀で香典を渡すときには不祝儀袋を使います。不祝儀袋の種類や水引、表書きは宗教によって決まりがあるので注意が必要です。
連名で送る場合
連名で贈る場合、氏名を書くのは3名までで、右端に目上の人の名前を書きます。3名を超える場合には「〇〇課一同」等と書き、全員の住所・氏名を別紙に書いて中包みに入れます。
中包みの書き方
表面の中央に大きめに金額を書く。裏面の左下に表面より小さめに住所・氏名を書く。市販の袋で、氏名欄など印刷されている場合は、それに従う。