葬儀に適した挨拶とは。参列者の立場の注意点
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2022.04.12
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葬儀に適した挨拶とは。参列者の立場の注意点
葬儀に参列する際、遺族にどのような言葉をかけるか悩んでしまった経験がある方は多いのではないでしょうか。葬儀は遺族にとって故人を送り出す大切な儀式です。不適切な言葉の使用は避けましょう。
また、喪主として葬儀を執り行う立場の方は、葬儀の合間に参列者に向けて挨拶をします。当日慌てることなく挨拶をするために、事前にマナーなどを確認しておくと安心です。
葬儀の際に適した挨拶や言葉を参列者の立場別に分けて紹介します。この記事を読めば、葬儀の場に合った挨拶ができるようになるでしょう。
参列者から遺族へ送るお悔やみの言葉とは
遺族は大切な家族を亡くし、悲しみの中にいます。葬儀に参列する際には、「お悔み」と呼ばれる言葉をかけるのが一般的です。ここではまず、参列者側の挨拶に焦点を当て、お悔やみの言葉の持つ意味や役割、挨拶のタイミングを紹介します。
お悔やみの言葉はなぜ伝えるの?
お悔みの言葉を伝える目的は、故人への追悼の意を表明することで遺族の心を慰めるためです。葬儀を執り行う時期は故人が亡くなって間もないため、遺族はまだ悲しみの中にいます。遺族の心の負担が少しでも軽くなるような言葉をかけ、辛い気持ちをみんなで分け合いましょう。
参列者からのお悔みの挨拶は、一定のルールやマナーを守ればそこまで難しく考えなくても構いません。遺族への思いやりの気持ちが、最も重要になります。
挨拶をするタイミング
参列者がお悔やみの挨拶をするのは、受付時や遺族と顔を合わせた際受付時や遺族と顔を合わせた際です。伝える言葉はひと言、ふた言で構いません。通夜や葬儀の際には遺族は式に集中しています。また準備や片付け、他の参列者へのおもてなしなどに追われている場合もあるので、受付以外のタイミングで挨拶する場合はしっかりと頃合いを見計らいましょう。
他にも、葬儀に参列できない際は、お悔やみの言葉を記載した挨拶状を送ります。できるだけ早く、香典やお供えの品と一緒に送付しましょう。
【参列者】葬儀で使えるお悔やみの挨拶の種類と意味
葬儀の際に参列者がよく使用するお悔やみの言葉には、いくつかのパターンがあります。どのような言葉をかけたらよいか分からず悩んでいる場合には、ここで紹介する挨拶文を参考にしながら、自分の言葉で伝えましょう。「ご愁傷さまです」「お悔やみ申し上げます」「ご冥福をお祈りします」の3つの例を紹介します。
ご愁傷様です
「ご愁傷さまです」は、よく使用するお悔やみの言葉です。「愁」には「憂い」、「傷」には「傷み」といった意味があります。傷んだ心を悲しく思うという言葉になるので、ご愁傷様ですという挨拶は、悲しみの中にいる遺族の心に寄り添う言葉といえるでしょう。
また、御や様といった敬意を表す言葉も使用しているので、葬儀のような厳かな場で遺族に伝える言葉としても適切です。以下のように伝えるとよいでしょう。
「このたびはご愁傷さまです。突然のことで誠に残念でなりません。」
「ご愁傷様でございます。どうかお力落とされませんように。」
お悔やみ申し上げます
「お悔やみ申し上げます」は、故人への追悼の気持ちを込めた言葉です。「ご愁傷様です」が遺族への心遣いの言葉だったのに対し、こちらは故人が亡くなったことを悲しむ言葉になります。
話し言葉としても書き言葉としても、問題なく使用可能です。「お悔やみ申し上げます」を用いた挨拶の一例は、以下のようになります。
「このたびは思いもかけないことで、謹んでお悔やみ申し上げます。」
「お悔み申し上げます。どうかご霊前(ご仏前)にお供えください。」
ご冥福をお祈りします
「ご冥福をお祈りします」は、故人の死後の幸福を願った言葉です。こちらも以下のように、お悔やみの言葉として使用できます。しかし、宗教や宗派によっては作法や流儀が異なるため、使わない方がいい場合もあります。
弔電の場合、相手の宗教・宗派に関わらず分け隔て使える表現として、「哀悼の意を表します」、「哀悼の意をささげます。」などがあります。
胸中お察しいたします
「胸中お察しいたします」とは、相手の胸中、つまり気持ちを考えて気の毒に思うという意味の言葉です。書き言葉でも話し言葉でも使えます。「心中お察し致します」も同様の意味ですが、こちらは事故といった不幸事で亡くなった場合に使われることが多いようです。ただし、「相手の気持ちが分かる」という意味をもつこの言葉は、不快感を与えてしまう恐れがあります。特に、相手が上司や目上の方のときは配慮が必要です。
参列者の注意点
突然の訃報には誰もが戸惑うもの。いずれの場合も弔問の挨拶では感情的になりすぎず、その場にふさわしい言葉を述べることが大切です。ご遺族がご準備してくださっているもの【粗供養】【お通夜振舞い】【送迎車】等、どうしてもという理由がない限り、できるだけ、快く、お気持ちを受け取りましょう。知り合いどうしであっても、立場話などは慎むようにしましょう。