“家族葬にしたけど、やっぱり人が来た”ときの落ち着いた対応法
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お葬式お役立ち情報
2025.12.30
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【“家族葬にしたけど、やっぱり人が来た”ときの落ち着いた対応法】
“家族葬にしたけど、やっぱり人が来た”ときの落ち着いた対応法
「家族葬だが、ここまで多くの人が来ると思っていなかった」
「知らせていないはずなのに、当日になって人が大勢来てしまった」
香芝市でも、こうしたご相談は決して珍しくありません。
家族葬が一般的になった今でも、“人の気持ち”までは完全にコントロールできないからです。
この記事では、家族葬を選んだご家族が、人が来てしまった時に慌てず、後悔しないための考え方と対応法をお伝えします。
1. 「人が来てしまう」ことは珍しいことではありません
家族葬にしていても、
- 近所の方が後から訃報を知った
- 仕事関係の方がどうしても一言伝えたいと来られた
- 親しい友人が「顔だけでも」と訪ねてきた
といったケースは多くあります。
これはご家族の判断が間違っていたからではありません。
それだけ、故人様が大切に思われていたという証でもあります。
2. 「断らなければいけない」と思い込まなくて大丈夫
家族葬=「必ず断らなければいけない」と思われがちですが、
状況に合わせて柔軟に対応して問題ありません。
香芝市での家族葬でも、
- 焼香のみご案内する
- 控室ではなくロビーでお待ちいただく
- 時間をずらしてお別れしていただく
といった形で、ご家族の負担を最小限にしながら対応することが可能です。
3. 受け入れるかどうかの判断ポイント
迷った時は、次の3点を基準に考えてみてください。
① ご家族の気持ちに無理がないか
一番大切なのは、喪主様・ご家族の心身の負担です。
「今は対応できない」と感じるなら、無理に受け入れる必要はありません。
② 故人様の人柄に合っているか
人付き合いを大切にされていた方であれば、
「来てくれた方を迎え入れる」ことが、故人様らしいお別れになることもあります。
③ 会場・進行的に対応可能か
会場の広さや進行によっては、調整が必要な場合もあります。
この判断は、葬儀社に相談するのが最も確実です。
4. 【その場で困らない】対応パターン3つ(おすすめ順)
(1)「焼香のみ」でご案内する
家族葬の空気感を保ちつつ、来てくださった方の気持ちも受け取りやすい方法です。
一言テンプレ例:
「本日は家族葬のため、簡単なお別れで失礼いたします。よろしければ焼香だけお願いいたします。」
(2)「時間をずらして」静かにお別れしていただく
式の進行に影響を出しにくく、親族・知人どちらにも使いやすい方法です。
一言テンプレ例:
「今は式の準備中(進行中)でして、少しお時間をずらしてご案内してもよろしいでしょうか。」
(3)丁寧にお断りする(無理をしない選択)
もし、対応が難しい時は、断ることも失礼ではありません。
大切なのは、感謝を添えて伝えることです。
一言テンプレ例:
「故人様の希望で、近しい家族だけで静かに見送っております。本日はお気持ちだけありがたく頂戴いたします。」
5. 香典・供花・弔電はどうする?(迷いやすい実務ポイント)
当日や直前に参列者が増えると、次に迷うのが香典や供花の扱いです。
ここは“ご家族が疲れない形”を優先して大丈夫です。
(1)香典を受け取る場合
- 受付を「お預かりのみ」にして記帳は省略する
- 返礼やお礼の範囲は、後で葬儀社と一緒に整理する
(2)香典を辞退する場合
辞退しても失礼ではありません。感謝+方針を短く伝えるのがコツです。
一言テンプレ:
「恐れ入りますが、家族の意向で香典は辞退しております。お気持ちだけありがたく頂戴いたします。」
(3)弔電・供花は「受け取りやすい」
参列ではなく、弔電や供花で気持ちを表したい方も多いです。
「参列はご遠慮いただくが、弔電はありがたく頂戴する」という整理も可能です。
6. エンセレモニーなら「迎え入れる選択」を支える体制があります
エンセレモニーでは、「家族葬だけど、来てくれた方は迎え入れたい」というご家族のお気持ちを大切にしています。
- 当日の参列者増加への柔軟対応
- 焼香動線や待合スペースの調整
- 香典・弔電の扱い方のフォロー
- 喪主様に代わってのご案内(負担軽減)
「どうしたらいいかわからない」という場面でも、
スタッフが前に立ち、ご家族を守る役割を果たします。
7. よくある“後悔”を防ぐために
後からよく聞くのが、次のようなお声です。
- 冷たく断ってしまい、後で気まずくなった
- 本当は迎えたかったのに、余裕がなく断ってしまった
- 判断を急ぎすぎて、後悔が残った
家族葬は「静かに送るための形」であって、人の気持ちを拒むためのものではありません。
迷った時こそ、「焼香のみ」「時間をずらす」といった“中間の選択肢”が後悔を減らすこともあります。
8. 事前にできる“安心の準備”
事前相談の段階で、次のことを決めておくと安心です。
- 当日、参列希望者が来た場合の対応方針(迎える/焼香のみ/お断り)
- 香典を受け取る/辞退するか
- 弔電や供花は受け取るか
これらを葬儀社と共有しておくだけで、当日の判断がとても楽になります。
9. 「家族葬=人を拒む」ではありません
家族葬は、ご家族が納得できる形でお別れをするための選択です。
人数が増えたからといって、その価値が下がることはありません。
来てくれた方の気持ちと、ご家族の気持ち。
その両方を大切にできる形は、必ずあります。