故人のスマホが開かない!「デジタル遺品」で困らないために家族が今からできること

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2025.12.22

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故人のスマホが開かない!「デジタル遺品」で困らないために家族が今からできること

「父が急逝した。スマホに連絡先が入っているはずなのに、パスコードがわからず親戚への連絡ができない」
「母の銀行口座が見つからない。ネット銀行を使っていたようだが、スマホが開かず手掛かりがない」

こうしたご相談は、いま本当に増えています。スマホは、持ち主が亡くなった瞬間に“開かずの金庫”になることがあるからです。

写真やメッセージだけでなく、銀行・証券・サブスク・各種ID――生活の大切な情報がスマホに集約される時代。
対策をしていないと、残されたご家族が手続きの負担金銭的な損失を抱えることがあります。

この記事では、デジタル遺品で「具体的に何が困るのか」と、ご本人様が元気なうちにできる設定(iPhone/Android別)を、わかりやすくまとめます。

目次

  1. スマホが開かないと何が起きる?「デジタル遺品」3つのリスク
  2. 業者に頼めば解除できる?実は高いハードル
  3. 【iPhone/Android別】今すぐやるべき「生前設定」
  4. アナログ対策も強い。「デジタル終活ノート」の作り方
  5. まとめ:デジタル終活は「家族への思いやり」

1. スマホが開かないと何が起きる?「デジタル遺品」3つのリスク

「見られたくない写真があるくらいで、大した問題では…」と思われがちですが、
現代のデジタル遺品トラブルは、実務・金銭の問題に直結しやすいのが特徴です。

① 資産の把握ができなくなる(相続手続きが進まない)

最近は通帳を発行しないネット銀行、スマホアプリ管理の証券、〇〇Pay残高などが増えています。
スマホが開かないと、そもそも「どこに資産があるか」の手掛かりが不足し、相続手続きが止まりやすくなります。

② 「サブスク」の継続課金が止められない

動画配信・アプリ課金・クラウドストレージなどは、解約しない限り請求が続くことがあります。
端末やアカウントに入れないと、契約状況の確認・解約に時間がかかり、ご家族の負担が増えがちです。

③ 思い出や交友関係が“取り出せない”

連絡先がスマホだけ、というケースは珍しくありません。
また、写真やメッセージなどの「データの形見」も、バックアップや共有設定がないと取り出せない場合があります。

注意(トラブル予防)
スマホやSNSの扱いは、ご家族の間でも感情が揺れやすいポイントです。
「誰が」「どこまで見るか」を決めずに進めると、後から気まずさが残ることもあります。迷う場合は、葬儀社や専門家に相談しながら進めると安心です。

※本記事は一般的な情報です。個別の法的判断は専門家へご相談ください。

2. 業者に頼めば解除できる?実は高いハードル

「いざとなったら、専門業者に頼めばロック解除できるのでは?」と思われることがあります。
ただ、現在のスマホのセキュリティは強固で、第三者が“確実に”解除するのは原則として難しく、成功保証もできません

また、パスコードを繰り返し誤入力するとロックが厳しくなる設定があり、状況によってはデータ復旧が難しくなる恐れもあります。
だからこそ、確実性が高いのは「ご本人様が元気なうちの準備」です。

3. 【iPhone/Android別】今すぐやるべき「生前設定」

AppleとGoogleは、万一のときに備えるための仕組みを用意しています。
家族が集まるタイミングで、ぜひ一度確認してみてください。

iPhone:故人アカウント管理連絡先(Digital Legacy / Legacy Contact)

あらかじめ信頼できる人を「故人アカウント管理連絡先」に指定しておくと、亡くなった後に所定の手続きを経て、データにアクセスできる場合があります。
手続きの流れ・要件はAppleの案内に沿って進めます。:contentReference[oaicite:1]{index=1}

設定の考え方(ポイント)

  • 「誰を管理連絡先にするか」を家族で決める
  • アクセスキー等の扱い(保管場所・渡し方)までセットで決める
  • “見られたくないもの”がある場合は、共有範囲も意識して設計する

Android/Google:アカウント無効化管理ツール

一定期間アカウントの利用がない場合に、指定した相手へ通知したり、選んだデータを共有したりできる仕組みです。共有相手は最大10人まで設定できます。:contentReference[oaicite:2]{index=2}

家族で決めておくと早い「3つ」

  • 通知する相手(誰に知らせるか)
  • 共有する範囲(写真/メール/ドライブ等のどこまでか)
  • 実行までの期間(どれくらい“利用なし”で動くか)

4. アナログ対策も強い。「デジタル終活ノート」の作り方

OS更新で画面が変わったり、ご家族が設定に慣れていない場合もあります。
そこで強いのが、紙で残す方法です。

最低限書いておくべきリスト

  • スマホのロック解除方法(パスコード/パターン等)
  • 主要アカウントの一覧(Apple ID / Google / メインメール)
  • ネット銀行・証券会社名(機関名だけでも大きな手掛かり)
  • 止めてほしいサブスク一覧
  • SNSのIDと「残す/削除する/追悼化」などの希望
安全に残す工夫
パスワードをそのまま書くのが不安な場合は、
「封筒に入れて封をする」「保管場所だけを書いておく」「家族だけが分かるヒント形式」にするなど、無理のない方法で続けるのがおすすめです。

5. まとめ:デジタル終活は「家族への思いやり」

スマホが開かないことで起きる“数週間〜数ヶ月の困りごと”は、悲しみの中にいるご家族には大きな負担になります。
だからこそ、今できる備えは「家族への思いやり」そのものです。

今日できる最初の一歩は、次のどちらかで十分です。

  • iPhoneなら「故人アカウント管理連絡先」の確認
  • 紙のノートに「ロック解除方法」と「口座/サブスクの一覧」だけ書く

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