“亡くなる前後の夜が不安なご家族へ”心を落ち着ける過ごし方と支え方
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お葬式お役立ち情報
2025.12.01
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“亡くなる前後の夜が不安なご家族へ”心を落ち着ける過ごし方と支え方
“亡くなる前後の夜が不安なご家族へ”心を落ち着ける過ごし方と支え方
大切な人が今にも危ない時、またはその直後──。
もっとも不安が大きくなるのは夜の時間帯だと言われます。
静けさや暗さ、考えごとが増える時間だからこそ、胸が締めつけられるような感覚に襲われる方はとても多くいらっしゃいます。
「何とか一命をとりとめてくれるだろうか…」
「何か私にできることはある?」
「気持ちが落ち着かなくて、眠れない…」
こうしたお気持ちは決して特別ではありません。
この記事では香芝市で日々ご家族に寄り添っている立場から、
夜の不安が少しでも軽くなるための過ごし方・支え方を丁寧にまとめました。
1. 夜に不安が強くなる“理由”を知ると心が軽くなる
夜は、昼間には感じない不安が強くなることがあります。これは異常ではなく、心と身体の自然な反応です。
- 周囲が静かになり、自分の思考に集中してしまう
- 暗さによって不安が増幅しやすい
- 「何かあったらどうしよう」という緊張が続いている
- 家族としての責任を強く感じやすい時間帯
「不安になるのは当然のこと」と理解できると、
“自分が弱いから不安になるのではない” と気づくことができ、心の負担が少し軽くなります。
2. “亡くなる前の夜”にできる心の整え方
(1)呼吸を整えるだけで身体が落ち着く
不安を感じると呼吸が浅く・早くなり、さらに不安が増すという悪循環が起こります。
次のような呼吸法を1〜2分行うだけで、体が少しずつ落ち着いていきます。
4秒かけて鼻から息を吸う → 6秒かけて口から吐く → これを数回繰り返す
うまくできなくても大丈夫です。
「吐く息を長めにする」ことだけ意識してみてください。
(2)見守るポイントを“3つだけ”に絞る
全部を見ようとすると心が疲れてしまいます。
医療スタッフに確認し、次の3つだけ意識する方法が安心です。
- 呼吸のリズム
- 表情の変化
- 痛みのサイン
それ以外は医療スタッフに任せることで、
「自分が全部しなくていい」という感覚が生まれ、心に少し余裕が戻ってきます。
(3)身近な“安心できるもの”をそばに置く
たとえば…
- 温かい飲み物
- ひざ掛けやクッション
- アロマやハンドクリーム
- 好みの音楽やラジオ
身体が少しでもほぐれると、心も自然と落ち着きやすくなります。
香芝市内の病院や施設でも、こうした小さな工夫で夜を過ごされているご家族がたくさんおられます。
3. “亡くなった直後の夜”に訪れる感情と、その向き合い方
お別れの直後は、短時間で多くの手続きが必要になります。
混乱し、気持ちと頭が追いつかないのは当然のことです。
(1)“涙が出ない”のも正常です
意外なほど涙が出ない方が多いのですが、これは心の防衛反応です。
「泣けない自分」を責める必要はまったくありません。
(2)家の中が静かになると、急に寂しさが押し寄せる
昼の緊張が一気にほどけ、夜に寂しさ・後悔・虚無感が押し寄せてきます。
その時は、無理に気持ちを立て直そうとせず、
「これは自然な波なんだ」と受け止めるだけで大丈夫です。
(3)眠れないときの対処法
- 無理に寝ようとせず、短い休息を重ねる
- 電気をつけたままでもよい
- 湯たんぽや温かい飲み物を用意する
- 誰かに5分だけ話を聞いてもらう
「横になるだけ」「目を閉じるだけ」でも、身体は休めています。
眠れない自分を責めず、「今日はこういう夜なんだな」と考えてみてください。
4. ご家族が互いに“支え合う”ための言葉のかけ方
気遣いのつもりで言った言葉が、相手にとって負担になることもあります。
だからこそ、次のような言葉が安心を与えます。
■ 相手を安心させる言葉
- 「今日は本当に頑張ったね」
- 「しんどくなったら交代していいよ」
- 「私はここにいるからね」
■ 避けたい言葉
- 「もっとしっかりしないと」
- 「泣きすぎじゃない?」
- 「大丈夫、大丈夫」※言いすぎると相手にプレッシャーになることも
うまく励まそうとしなくても、
「ここにいるよ」「一緒にいるよ」というメッセージだけで、心強さにつながります。
5. 夜間に起こりやすい“判断の不安”を軽くする方法
亡くなる前後の夜には、判断を迫られる場面もあります。
ですが、すべてを完璧に判断する必要はありません。
夜に迷いやすいこと
- この症状は緊急なのかどうか
- 呼吸が変化した時の受け止め方
- 病院に電話すべきかどうか
- 葬儀社にいつ連絡すれば良いか
香芝市では、夜間でも24時間対応の葬儀社があり、
「相談だけ」「状況の確認だけ」でもすぐ対応可能です。
迷ったときは、ひとりで抱えなくて大丈夫です。
6. 不安なときこそ“誰かに頼る”という選択を
ご家族は「自分がしっかりしなければ」と思いがちですが、
看取りや逝去直後のご家族の心は、すでに強い負荷の中にあります。
頼ることは決して弱さではなく、必要な行動です。
- 医師・看護師
- 訪問看護
- 葬儀社(状況確認だけでもOK)
- 身近な家族・友人
- 市の相談窓口
誰かに電話するだけで、心がすっと軽くなることはよくあります。
香芝市内にも、医療・福祉・葬祭など、夜間でも頼れる窓口がいくつもあります。
7. 香芝市で不安な夜を過ごしているご家族へ
エンセレモニーでは、
「不安で眠れない」「どうしたらいいかわからない」という夜間のお電話を多くいただきます。
話すだけで落ち着く方もいれば、状況を整理することで安心される方もいます。
香芝市での看取りや家族葬のことは、どんな段階からでもご相談いただけます。

