香芝市の家族葬】高齢者に見られやすい障害(認知症など)の方と安心してお葬式に参列するための工夫と支え
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お葬式お役立ち情報
2025.11.06
お葬式お役立ち情報
【香芝市の家族葬】高齢者に見られやすい(認知症など)安心してお葬式に参列するための工夫と支え
【香芝市の家族葬】高齢者に見られやすい認知症の方と安心してお葬式に参列するための工夫と支え
お葬式は故人様を偲ぶ大切な時間であり、残された家族がつながりを感じる場です。
しかし、高齢のご家族が認知症など心身の課題を抱える場合、参列はご本人にも家族にも負担になりがちです。
「式の流れを理解できないのでは」「静かに座っていられないかもしれない」「急に立ち上がったりしたら周囲に迷惑をかけるのでは」――そんな不安は自然なもの。
けれども「参列する」こと自体が家族の一員としての役割を果たす大切な時間になります。
本記事では、事前準備/当日の工夫/スタッフへの相談/参列後のケアを段階ごとに整理しました。
1. 認知症の方が参列で直面しやすい課題
1-1. 式の流れを理解しにくい
- 焼香や合掌のタイミングが分からない
- 長時間の儀式で混乱しやすい
- 「今どの段階か/次に何をするか」が把握しづらい
1-2. 環境の変化による不安
- 初めての場所・人の多さ・静けさに戸惑う
- いつもと違う生活リズムでストレスが高まる
1-3. 周囲への影響が気になる行動
- 落ち着かなくなる
- 式場内を歩き回ってしまう
- 突然大きな声を出す・独語が増える
2. 参列前にできる準備
2-1. 本人に安心を与える工夫
- なじみの人とともに参列
- 時間に余裕を持たせて行動
- 「今日は家族みんなで集まる日だよ」と短く・同じ言葉で繰り返し説明
- 会場写真や図で式場の雰囲気を事前に共有(控室・トイレ・出入口の場所も)
- 安心グッズ(ハンカチ・人形・写真・音楽プレイヤー)を持参
2-2. スタッフへの相談
- 落ち着ける場所の確保・利用条件(いつでも出入り可か)
- 途中退出ルート(最短動線・バリアフリー)の確認
- 介護者が動きやすい後方席・出入口付近の座席確保
2-3. 持ち物チェックリスト
- 水分・軽食(むせにくい形状)
- 安心グッズ(ハンカチ・ぬいぐるみ等)
- メモ帳・ペン(簡単な伝言やタイムライン共有用)
- 常備薬・お薬手帳
- (必要に応じて)着替え
3. 当日の工夫
3-1. 入場時
- 落ち着きやすい場所や、必要に応じて移動しやすい位置に座る
- スタッフへ「認知症があって、途中退出する可能性があります」と先に共有
3-2. 式中
- 落ち着かない様子が見えたら早めに控室へ
- 読経・照明をやや弱めに配慮(可能な範囲で)
- 焼香・合掌は家族など、なじみの人と同行
3-3. 会食における留意事項
座席 少人数で落ち着ける席/静かなコーナーを希望
介護者が食事介助しやすい座席配置
料理 食べやすい料理・形状などに配慮
4. スタッフにお願いできる配慮
- 控室・ロビーの休憩専用スペースの確保
- 会食時の落ち着ける席の用意
- 焼香の代理・順番調整の提案
- 分かりやすい表示での臨時掲示
5. 介護者の心の支え
5-1. 「迷惑をかけないか」の不安
エンセレモニーでは、多様なケースに対応しています。できる範囲で、できる形で参列すれば十分です。
5-2. 「完璧を求めなくていい」
- 最後までいなくても大丈夫です。焼香ができなくても大丈夫です。
- 家族と一緒に過ごせる時間を持てることが大切です。
6. 参列後の過ごし方
6-1. 本人への声かけ
- 「一緒に来てくれてありがとう」
- 「最後まで頑張ったね」
6-2. 家族全体を労う
- 参列後は、家族もできる限り休息をとる
- 同席した家族へも「ありがとう」を伝える
- 負担が一人に集中しないよう役割を振り返る
個別の配慮や座席配置、音量・照明調整など、お気軽にご相談ください。
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監修
本記事は、帝塚山大学 奥村 由美子 教授 (博士〈医学〉/公認心理師・臨床心理士)の監修を受けて作成しています。
奥村教授の臨床心理学・生涯発達領域の知見を反映し、ご家族が安心して参列できる実践的な内容へとブラッシュアップしています。
よくある質問
- Q. 認知症があり、式中に立ち歩くかもしれません。参列は難しいでしょうか?
- A. 控室休憩・短時間参列・代理焼香など、無理のない形をご提案します。事前に特性を共有いただければ、動線と席配置を設計します。
- Q. 音や照明に敏感です。調整できますか?
- A. 可能な範囲で音量・明るさ・スピーカー位置を調整します。開始前に試して最適化します。
- Q. 会食は負担が大きそうです。省略しても良いですか?
- A. 問題ありません。少人数・短時間の茶菓のみや席の分散など、柔軟に対応します。

