古式湯灌について|奈良県で家族葬をあげるならエンセレモニー
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お葬式お役立ち情報
2022.02.02
お葬式お役立ち情報
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古式湯灌について
古式湯灌とは?
古式湯灌とは故人様のお身体をお拭きし、お清めをするという旅立ちの儀式です。
故人様の生前の痛み・苦しみ・悩み等を拭いさり、来世への旅立ちの準備を整える、お支度の一環として行われる大切な意味が込められています。
古式湯灌・湯灌に立ち会う際の服装やマナー
古式湯灌・湯灌に立ち会う際の服装やマナーについて紹介します。
〇服装
古式湯灌・湯灌に立ち会う際の服装ですが、喪服でなく平服で構いません。しかし、お通夜まで時間がない場合や遠方から喪服で来られている場合には、喪服でも構いません。
古式湯灌・湯灌の最中の入退室マナー
基本的に、古式湯灌・湯灌に立会うのは、遺族と親族のみになります。そのため、他に立会いを希望される方がいても、断ることはマナー違反にはなりません。また、古式湯灌・湯灌の最中の入退室もマナー違反にはなりません。途中から参加されても、途中で退出することも構いません。
子どもの立会いに対する考え方
お子様の立会いについては、注意が必要です。強要することはもちろんですが、お子様本人が希望したとしても、幼い心にどう影響を与えるのか分かりません。よくお考えになった上で判断されたほうがよいでしょう。
古式湯灌・湯灌は誰が行うのか
古式湯灌・湯灌は、湯灌士が主体となって行いますが、全てを任せるのではなくご遺族・ご親族も故人様のお身体をお拭きしたり、女性であればお化粧等を行いながら故人様の身支度を整えます。(全てをお任せする事も可能です。)
湯灌にかかる時間の目安
古式湯灌・湯灌にかかるお時間は、目安として1時間から1時間半程度です。
古式湯灌・湯灌の儀の進め方
古式湯灌・湯灌は、ご自宅または、葬儀社の一室で行うことが多いです。
〇古式湯灌
含み綿
含み綿をお取替えし、安らかなご表情に近づけます。必要に応じて、お身体のお手当などをします。
清拭
ドライシャンプー、お顔剃り、保湿ケアをします。お身体を優しくお拭きし、お清めします。
お着せ替え
着物、スーツ、洋服、ドレス、白装束等ご希望に応じお着せ替えします。
お化粧
ご生前の面影を伺いながら、女性はお化粧・男性は血色を整えます。お肌のご状態に合わせてご愛用のお化粧品を使用する事も可能です。
ご納棺
ご遺族様にお手添え頂き、お棺にお納めします。
〇湯灌
ご自宅で行う場合でも、湯灌車という湯灌専用の車があり、給水から排水までを行える浴槽のセットを自宅まで運んでもらい、到着後すぐに湯灌の準備ができます。
準備ができたら、湯灌の儀の口上述べた後、遺族が「逆さ水」と呼ばれる儀式を行います。
浴槽に水を入れ、そこにお湯を入れて温度を調節するという、通常のお風呂と逆の手順で行います。この反対にするところから、「逆さ水」と呼ばれています。
浴槽を準備している間に、故人様の関節を曲げたりマッサージをして硬直を緩和します。
そして湯灌士により洗顔、洗髪、ひげ剃りなどが行われます。
湯灌中は、故人様の体は見えないように、タオルなどで覆い隠します。男性が洗髪や顔剃りを担当し、女性が体を洗うという、男女1組で行われることが多いです。
故人様が男性の場合はひげ剃りですが、女性の場合は産毛を剃る顔剃りを行います。
お身体を洗う時は、左足から洗い始めますが、これは「逆さ事」といい「逆さ水」と同じく、生前とは逆の順番で体を洗い清めます。
故人様を布団へ移し、死装束に着替えさせ、化粧を施し、身支度を整えます。
女性だけでなく男性も希望をすれば、顔色を整えるように薄く化粧を施します。
湯灌の際に、故人様愛用のものがあれば、それを使うこともできます(シャンプーや、化粧品など)。
最後に、納棺をして終了となります。
古式湯灌・湯灌まとめ
古式湯灌・湯灌の儀は、必ずしもする必要はありません。ですが、故人様を最期にきれいにして旅立たせてあげたいという、ご遺族の気持ちを叶えるものになります。
故人様を、故人様らしく送ってあげたい、そんな願いを滞りなくかなえるためにも、事前に知識を得ておくと良いでしょう。
葬儀のプランに組み込まれているのか、費用は幾らかかるのか、ただでさえ気が動転してしまう状況の中で、全てをきっちりこなすことは難しいです。後から後悔しないためにも、今できるだけの準備は行っておいたほうが良いでしょう。
古式湯灌をされたお客様の声
〇故人の職業上ネイル等したくても出来ない状況だったので最後はネイルをしてあげれて良かったです。
〇長い闘病生活でなかなかお風呂に入れていなかったので綺麗にしてもらえ綺麗好きだった故人も喜んでると思います。
〇生前と変わらない程綺麗にして頂きありがとうございます。
〇故人がお気に入りだった着物を着せていただき本当にありがとうございます。