家族葬とは?進め方や準備、香典についてなど解説

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2024.04.18

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家族葬とは?進め方や準備、香典について解説

最近では、形式的な葬儀よりも身内だけで行う葬儀が好まれる傾向があります。

家族葬なら、家族が故人とゆっくり過ごし、存分にお別れをすることができます。

他の葬儀に比べ費用も低く抑えられるメリットがありますが、親戚などの同意とあとあとのフォローが必要です。

 

家族葬とは

近年、近親者だけで行う「家族葬」が増えています。遺族に費用などの面で心配をかけたくない、形式にこだわらない、など理由はさまざまです。

葬儀や告別式で、一番悲しんでいるのは、いうまでもなく家族です。ところが近年の葬儀のスタイルでは、家族は十分にお別れをすることができなくなっています。

葬儀や告別式はもともと「宗教儀式」で、すべては伝統や慣習によって進められていきます。また、参列者も大勢いるなど、とても家族がゆっくりとお別れをするような場ではありません。

そのため本来は、家族や通夜で故人とゆっくり過ごし、存分にお別れをするものでした。ところが最近は、葬儀に参列せずに通夜に訪れる人が多くなっています。葬儀は日中に行われるため、平日であれば仕事を休んで参列しなければならないことが要因の一つと思われます。

その結果、通夜が葬儀と同じような意味合いの儀式になってしまったのです。弔問客がいては遺族が声をあげて泣くこともできませんし、故人と向き合って話をするのもためらわれるでしょう。

身内だけで過ごすには

最近、「自分の葬儀には身内だけで静かに見送ってもらいたい」と考える人たちが増えているようです。

このように、家族だけで、あるいはごく親しい友人や知人など少人数だけでこぢんまりと営む葬儀を「家族葬」といいます。

家族葬は比較的小規模なものですが、子や孫だけの数人のものから、親族やごく親しい友人、知人の数十人で行うものまでさまざまです。形式も、僧侶を呼んで宗教儀式を行う場合もあれば、宗教的な儀式は一切行わない無宗教葬もあります。

ただし、希望通りの葬儀を行うためには、生前から具体的なプランを準備し、周囲の理解を得ておいたほうがいいでしょう。

家族葬の進め方

家族葬の準備

まず、どのような葬儀にするのかを決めます。家族葬の準備のポイントを順に見ていきましょう。

①葬儀の規模

家族葬といっても、家族だけで行わなければいけないわけではありません。ごく親しい友人や知人、親戚など10~20人程度を呼んで、こぢんまりと行うケースもあります。

②宗教・宗派について

宗教葬にするのか無宗教葬にするのか。宗教葬にする場合には、どの宗教のどの宗派で、どの寺院(教会)に依頼するのかなどを決めます。

③喪主を決める

家族葬であっても宗教葬の場合には、喪主が必要です。一般的には、配偶者、子ども、兄弟姉妹、孫などの中から、身内の状況に応じて誰が喪主を務めるかを決めます。無宗教葬でも代表者を決めておきます。

④葬儀社を決める

無宗教葬で行う家族葬でも、最低限、棺と霊柩車は必用です。これらの手配は葬儀社にまかせたほうが間違いがないでしょう。

⑤葬儀の詳細について

自宅で行うのか、それとも斎場を利用するのか、祭壇はどのようなものを設けるのか、全体でどの程度の費用をかけるのか、などを決めておきます。

⑥連絡方法について

葬儀前の連絡や、葬儀後の連絡を誰に、どのような方法で行うかを決めておきます。また、香典や供花、供物の扱いについてもどうするかを決めておきましょう。

 

家族葬の問題点

周りの同意を得ることが大切

家族がゆっくりと心を込めて故人を見送れることが、家族葬の最大のメリットですが、その反面、デメリットもあります。もっとも大きな問題点は、家族以外の人が見送れないということです。故人のことを大切に思っていたのは家族だけではありませんから、そうした人たちは当然、葬儀に参列して故人とお別れをしたいと思うはずです。

また、親戚の中には世間体を重んじる人もいるかもしれません。家族葬を行う場合には、メリットとデメリットを十分に理解して、できるだけ多くの人の同意を得て行いたいものです。

トラブル回避のために

死亡を知らせる範囲

まず、家族葬を無事に終わらせるためには、「葬儀に呼ばない人には知らせない」ことを原則とします。その点についてあとで責められるかもしれませんが、それはまた別の問題です。

家族以外で特に親しかった人だけ呼ぶ場合は、人選に気を付けなければなりません。

一番いいのは、本人が元気なうちに「誰を呼ぶか」を決めてもらうことです。

事後の対応

葬儀が終了したら、死亡通知状を送ります。なかには通知をもらって(怒って)電話をかけてくる人もいるでしょうが、誠実に対応するほかに方法はありません。

また、直接、弔問に訪れる場合もありますので、どう対応するかあらかじめ決めておきましょう。ある人にはお線香をあげてもらったのに、ある人には玄関で帰ってもらった、などというような差別はさらに問題を大きくするので気をつけたいものです。

 

~家族葬を上げた場合の死亡通知状の例~

父、〇〇〇〇、かねてより病気療養中でしたが、去る〇月〇日、容態が急変し、家族が見守る中、永眠いたしました。〇歳でした。

故人の強い遺志によりまして、通夜・葬儀はごく内輪にて執り行わせていただきました。生前のご厚誼に心より感謝申し上げますとともに、ご報告が遅れましたことを、深くお詫び申し上げます。

なお、誠に勝手ながら、ご供物、ご香典につきましては、お心だけ頂戴し、ご辞退申し上げます。

令和〇年〇月〇日

喪主 〇〇〇〇

外  家族一同

 

 

家族葬を行ったことを周囲の人たちに理解してもらう意味からも、葬儀が終わったのちに死亡通知状を送ります。

家族葬を終えた知らせと、家族葬にした理由、香典などの扱いについて記します。

 

家族葬の香典について(参列者)

一般葬であれば香典辞退の連絡がない限り香典を持参するのがマナーです。

家族葬の場合はどうすればよいのでしょうか。

家族葬では、遺族が香典返しの手間を省くために香典を辞退することが多い傾向にあります。また、「故人との最後の時間を静かに過ごしたい」という遺族の意向から香典辞退をしている可能性もありますが。香典辞退の連絡がない場合は持参しましょう。香典の意向が分からない場合は、臨機応変に対応できるように香典を用意しておくことをおすすめします。

 

香典返しのタイミングについて(喪主)

家族葬で一般のお葬式のように香典や供花・供物を受け取った場合、一般葬と同じく香典返しをするのがマナーです。

香典返しを渡すタイミングは、当日返しと後返しがあります。一般葬では当日返しが多いですが、香典額に幅がある家族葬では後返しが多い傾向にあります。香典返しの時期は忌明けの時期に行います。

 

最後に、家族葬というお葬儀の形はありますが、型が決まっているわけではありません。家族葬だからこそできる送り方があります。エンセレモニーでは、故人様のお人柄や、人生、ご家族様との想い出や沢山の想いを傾聴し、心を込めてお送りするお手伝いをさせていただいております。

まずは事前相談にぜひお越しください。

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