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2025.02.03

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宗派の調べ方ガイド【宗派別徹底解説】:お墓参りや法事、迷わないためのヒント

宗派の見分け方|仏壇・お墓・位牌から宗派を特定する方法

日本では、多くの人が仏教徒として生活し、お墓参りや法事などの仏事を行っています。しかし、仏教には様々な宗派があり、それぞれ教えや作法が異なります。故人の宗派を正しく理解することは、失礼のないお参りや法事を行う上で非常に重要です。

この記事では、宗派別に焦点を当て、それぞれの宗派の特徴を踏まえた上で、故人の宗派を調べる方法を詳しく解説していきます。

なぜ宗派を知る必要があるのか?

宗派によって、以下のような違いがあります。

・お参りの作法: 焼香の回数、合掌の仕方、読経するお経などが異なります。

・お供え物: 浄土真宗では、故人が生前に好きだったものを供えることは避ける傾向があります。

・法事: 法要の名称や、行う時期、供養の内容が異なります。

・戒名: 戒名は、宗派によって構成や言葉遣いが異なります。

これらの違いを理解せずに、間違った作法で参拝してしまうと、失礼にあたる可能性もあります。故人を偲び、心を込めて供養するためにも、正しい作法で参拝することが大切です。

宗派別の調べ方

1.浄土真宗

特徴: 阿弥陀如来を本尊とし、「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えることで、阿弥陀如来の力によって極楽浄土に往生できると説きます。

主な宗派: 西本願寺派、東本願寺派

調べ方:

①遺族に聞く: 浄土真宗では、お墓を「お墓」ではなく「お廟(おたまや)」と呼ぶことがあります。遺族に「お廟はどこですか?」と尋ねてみましょう。

②仏壇を確認する: 金仏壇や唐木仏壇が多く、中央に阿弥陀如来像を安置している場合は、浄土真宗の可能性が高いです。

 

③位牌を確認する: 戒名は「釋〇〇」のように「釋」の字で始まるのが特徴です。

④過去帳を確認する: 過去帳に「帰敬式」や「報恩講」といった浄土真宗特有の法要の記録が残されている場合があります。

2.浄土宗

特徴: 阿弥陀如来を本尊とし、念仏を唱えることで極楽浄土に往生できると説きますが、浄土真宗とは異なり、自力修行も重視します。

・主な宗派: 鎮西派、知恩院派

調べ方:

①遺族に聞く: 浄土宗では、念仏を唱える際に数珠を使うことが特徴です。遺族に「お念珠は使いますか?」と尋ねてみましょう。

②仏壇を確認する: 浄土真宗と同様に、金仏壇や唐木仏壇が多いですが、浄土真宗とは異なる仏具が置かれている場合があります。

③位牌を確認する: 戒名は「〇〇居士」や「〇〇大姉」などが多いです。

④お墓を確認する: 墓石に「南無阿弥陀仏」と刻まれている場合がありますが、浄土真宗との区別が難しい場合があります。

3.日蓮宗

特徴: 「南無妙法蓮華経」と題目を唱えることで、現世で成仏できると説きます。

・主な宗派: 日蓮正宗、日蓮宗

調べ方:

①遺族に聞く: 日蓮宗では、「お題目」と呼ばれる題目を唱えることが重要視されます。遺族に「お題目を唱えますか?」と尋ねてみましょう。

②仏壇を確認する: 黒檀や紫檀で作られたものが多く、中央に曼荼羅を安置している場合は、日蓮宗の可能性が高いです。

③位牌を確認する: 戒名は「〇〇院釋〇〇居士」のように「院」の字が入ることが多いです。

④お墓を確認する: 墓石に「南無妙法蓮華経」と刻まれていることが多いです。

4.真言宗

特徴: 大日如来を本尊とし、真言を唱えたり、印を結んだりすることで、仏の智慧と慈悲を得て、即身成仏を目指します。

・主な宗派: 高野山真言宗、真言宗豊山派

調べ方:

①遺族に聞く: 真言宗では、護摩を焚いたり、加持祈祷を行うなど、密教的な儀式を重視します。遺族に「護摩を焚いたりしますか?」と尋ねてみましょう。

②仏壇を確認する: 唐木仏壇や金仏壇が多いですが、密教特有の仏具が置かれている場合があります。

③位牌を確認する: 戒名は「〇〇院釋〇〇居士」のように「院」の字が入ることが多いです。

5.天台宗

特徴: 釈迦如来を本尊とし、法華経を根本経典としながらも、様々な教えを包括的に学び、実践することを重視します。

・主な宗派: 天台宗

調べ方:

①遺族に聞く: 天台宗は、比叡山延暦寺を総本山とする宗派です。遺族に「比叡山延暦寺に行ったことはありますか?」と尋ねてみましょう。

②仏壇を確認する: 金仏壇や唐木仏壇が多いですが、天台宗特有の仏具が置かれている場合があります。

③位牌を確認する: 戒名は「〇〇居士」や「〇〇大姉」などが多いです。

6. 禅宗

特徴: 釈迦如来を本尊とし、坐禅によって悟りを開くことを目指します。

・主な宗派: 臨済宗、曹洞宗

調べ方:

①遺族に聞く: 禅宗では、坐禅を重視します。遺族に「坐禅を組んだりしますか?」と尋ねてみましょう。

②仏壇を確認する: シンプルなものが多く、禅宗様式と呼ばれる独特の形式がある場合があります。

③位牌を確認する: 戒名は「〇〇居士」や「〇〇大姉」などが多いです。

その他の調べ方

・菩提寺に問い合わせる: 菩提寺が分かれば、宗派を確実に知ることができます。また、法事や供養に関する相談にも乗ってもらえます。菩提寺が分からない場合は、お墓の管理者に問い合わせてみましょう。

・お墓を確認する:

⚪︎墓石に宗派名が刻まれている場合があります。

⚪︎宗派によって、墓石の形状や、刻まれている文字が異なる場合があります。

・過去帳を確認する: 過去帳は、故人の戒名や法名、死亡年月日などを記した帳面です。過去帳があれば、戒名から宗派を特定できる可能性があります。

・インターネットで調べる:

⚪︎宗派名と地域名で検索すると、その宗派の寺院や、宗派ごとの特徴を解説したサイトが見つかるかもしれません。

⚪︎戒名の一部を入力して検索すると、その戒名がどの宗派に多いのか、関連情報が表示されることがあります。

・専門家に相談する: 上記の方法を試しても宗派が分からない場合は、専門家に相談してみましょう。近くの寺院、葬儀社、石材店などに相談すれば、宗派の見分け方や、菩提寺の探し方などを教えてもらえるかもしれません。

まとめ

この記事では、宗派別に故人の宗派を調べる方法を解説しました。それぞれの宗派の特徴を理解した上で、適切な方法で調べることが重要です。

宗派が分からなくても、故人を偲び、心を込めて供養することが大切です。不明な点があれば、お寺や葬儀社などの専門家に相談してみましょう。

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