香典は誰のもの?受け取ったお金の扱いと相続について解説

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2025.01.22

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【喪主必見】香典の扱い方、相続、トラブル事例まで徹底解説

香典は誰のもの?受け取ったお金の扱いと相続について解説

大切な方を亡くされた時、悲しみの中、葬儀や法要など様々な手続きに追われることになります。そんな中、多くの方から弔意の気持ちとして香典をいただくことでしょう。

しかし、香典を受け取った後、ふと疑問に思うことはありませんか?

・「香典は誰のものになるのだろう?」

・どのように使えばいいのだろう?」

・「相続の対象になるのだろうか?」

この記事では、これらの疑問に答え、香典の扱い方や相続について詳しく解説していきます。

1.はじめに:香典とは?

香典とは、葬儀や法要の際に、故人を偲び、遺族へのお悔やみの気持ちを表すために贈る金品のことで、主に現金で贈られます。

香典は、仏教の教えで「香」を供えることが由来とされています。かつては、香木や線香などを供えていましたが、時代とともに現金で贈ることが一般的になりました。

2.香典は誰のもの?

香典は、原則として喪主のものとなります。

喪主は、葬儀の主催者であり、故人との関係が最も深い人が務めることが多いです。そのため、香典は喪主が受け取り、管理するのが一般的です。

ただし、故人が遺言で香典の受取人を指定している場合は、その指示に従う必要があります。

3.香典の使い道

香典は、主に葬儀費用に充てられます。具体的には、以下のような費用に充てることができます。

  • 葬儀社の費用
  • 飲食代
  • 返礼品の費用
  • お寺への謝礼
  • 墓地や仏壇の購入費用
  • 法要の費用

香典が葬儀費用を上回った場合は、残ったお金は喪主が自由に使うことができます。ただし、故人が生前に使い道を指定していた場合は、その指示に従う必要があります。

4.香典の相続

香典は、相続の対象となる場合とならない場合があります

香典は、喪主が受け取った時点で喪主の財産となります。しかし、葬儀費用に充てられた香典は、相続の対象にはなりません。これは、香典が故人への贈与ではなく、遺族への贈与とみなされるためです。

一方、香典が葬儀費用を上回り、残金がある場合は、その残金は相続の対象となります。そのため、喪主が亡くなった場合は、他の相続財産と同様に、法定相続人によって相続されます。

ただし、香典が高額だった場合、贈与税の対象となる可能性があります。

具体例を挙げると、以下のようなケースが考えられます。

・ケース1: 香典の総額が500万円、葬儀費用が400万円だった場合、残りの100万円が相続財産となります。

・ケース2: 香典の総額が300万円、葬儀費用が500万円だった場合、香典は全額葬儀費用に充てられるため、相続財産は発生しません。

このように、香典が相続財産となるかどうかは、葬儀費用との関係によって異なります。

相続税について

香典は、原則として非課税ですが、高額な香典を受け取った場合は、贈与税の対象となる可能性があります。贈与税の基礎控除額は110万円です。1月1日から12月31日までの1年間にもらった財産の合計額が110万円を超えると、贈与税の申告が必要になります。

香典の相続や贈与税について疑問がある場合は、税理士などの専門家にご相談ください。

5.香典に関するトラブル事例

香典の扱い方を巡っては、以下のようなトラブルが発生することがあります。

  • 親族間で香典の使い道について意見が対立する
  • 喪主が香典を私的に使い込んでしまう
  • 故人の遺言と異なる香典の分配が行われる

このようなトラブルを避けるためには、香典の使い道について、親族間で事前に話し合っておくことが大切です。また、故人が遺言を残している場合は、その内容を尊重する必要があります。

6.香典の注意点

香典を贈る際、以下の点に注意しましょう。

  • 表書きは「御香典」「御霊前」など、宗派に合わせて適切なものを書く
  • 金額は、故人との関係性や地域によって異なる
  • 香典袋は、黒白の水引のものを使用する
  • 新札は使用しない
  • 香典返しは、香典の半額程度の品物を選ぶ
  • 香典を渡すタイミングは、通夜または葬儀の受付時です。受付で記帳を済ませた後、係の方に渡します。

香典の金額の相場

香典の金額は、故人との関係性や地域、自身の年齢や立場によって異なります。一般的な目安は以下の通りです。

  • 親族: 3万~10万円
  • 兄弟姉妹: 1万~5万円
  • 祖父母: 1万~3万円
  • 叔父叔母: 5千~3万円
  • 友人・知人: 5千~1万円
  • 会社関係: 5千~1万円
  • 近所の方: 3千~5千円

上記はあくまでも目安であり、地域や状況によって異なる場合があります。迷った場合は、周りの人に相談したり、葬儀社に問い合わせたりするのも良いでしょう。

香典袋のマナー

香典袋は、黒白の水引のものを使用し、表書きは宗派に合わせて適切なものを書きます。仏式の場合は「御香典」「御霊前」、神式の場合は「御玉串料」「御榊料」などが一般的です。

中袋には、金額を旧字体の漢数字で記入し、住所と氏名をフルネームで書きます。表書きと中袋の書き方については、インターネットや書籍で詳しく解説されているので、参考にしてみてください。

7.香典返し

香典返しは、いただいた香典へのお礼として、遺族が贈るものです。一般的には、香典の半額程度の品物を選びます。

香典返しの品物には、お茶や海苔などの consumables(消えもの)や、タオルや石鹸などの日用品、カタログギフトなどが選ばれることが多いです。

最近では、故人の好きだったものや趣味に関するものを贈る、体験型ギフトを贈るなど、より personal な香典返しも人気を集めています。

香典返しを選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。

  • 贈る相手との関係性や年齢、好みに合わせたものを選ぶ
  • 香典の金額に見合ったものを選ぶ
  • 忌み言葉や縁起が悪いとされるものを避ける
  • 宗教や宗派に配慮する

香典返しは、葬儀後、四十九日法要までに贈るのが一般的です。

8.デジタル遺品、相続、エンディングノート

近年、デジタル遺品の問題が注目されています。デジタル遺品とは、故人が残したパソコンやスマートフォン、オンラインサービスなどのデジタルデータのことです。

デジタル遺品の中には、故人の personal な情報や、金融機関の口座情報、 online サービスの login 情報など、重要な情報が含まれている場合があります。

遺族は、これらのデジタル遺品を適切に管理し、必要に応じて相続手続きを行う必要があります。

デジタル遺品の問題を避けるためには、生前にエンディングノートを作成しておくことをおすすめします。エンディングノートには、デジタル遺品の管理方法や、相続に関する希望などを書き記しておくことができます。

9. まとめ

この記事では、香典は誰のものになるのか、受け取ったお金の扱いと相続について解説しました。

香典は、原則として喪主のものとなり、主に葬儀費用に充てられます。香典は相続の対象となる場合とそうでない場合があり、扱い方には注意が必要です。

香典に関するトラブルを避けるためには、親族間で事前に話し合っておくことが大切です。

この記事が、香典の扱い方や相続について理解を深める一助となれば幸いです。

10.専門家への相談

香典や相続に関することでお困りの場合は、弁護士や税理士などの専門家にご相談ください。専門家は、あなたの状況に合わせて適切なアドバイスをしてくれます。

相談窓口

・弁護士会: 各地域の弁護士会では、法律相談を受け付けています。

・税理士会: 各地域の税理士会では、税務相談を受け付けています。

・法テラス: 法テラスは、 legal な問題で困っている人をサポートする機関です。

相談方法

・電話相談: 電話で相談することができます。

・面談相談: 直接専門家に会って相談することができます。

・オンライン相談: オンラインで相談することができます。

相談方法は、相談窓口によって異なります。事前に確認しておきましょう。

 
 
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