法事は何回忌まで行うのが一般的? 宗派による違いを解説

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2025.01.17

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法事は何回忌まで?意味、費用、最近の傾向、弔い上げまで徹底解説!

法事は何回忌まで行う?意味や宗派ごとの違い、最近の傾向、弔い上げ、費用相場を解説

「法事」は、故人を偲び、冥福を祈るための大切な仏教行事です。しかし、近年では核家族化や少子高齢化が進み、「法事は何回忌まで行えばいいのか」「そもそも法事って必要なの?」「弔い上げって聞いたことはあるけど、実際どういうこと?」「法事ってどのくらい費用がかかるの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、法事の意味や宗派ごとの違い、最近の傾向に加え、弔い上げ、そして気になる費用相場についても詳しく解説し、法事に関する疑問を解決していきます。

法事とは?

法事とは、故人の命日に行う仏教行事のこと。正式には「年忌法要」といい、命日から1年目(一周忌)、2年目(三回忌)と年忌を重ねるごとに営まれます。一般的には、僧侶を自宅や寺院に招き、読経や焼香を行い、故人を偲びます。法要後には、親族や故人と親しかった人たちで会食を共にすることが多く、これを「法事」と呼ぶこともあります。

法事を行う意味

法事を行う意味は、大きく分けて以下の3つです。

1.故人を偲び、冥福を祈る: 法要を通して、故人の生前の思い出を語り合い、冥福を祈ることで、遺族の心の安寧に繋がります。

2.故人への感謝を伝える: 生前に受けた恩に感謝し、故人を敬う気持ちを表します。

3.親族間の絆を深める: 法事をきっかけに親族が集まり、交流することで、親族間の絆を深め、互いに支え合う関係性を築くことができます。

法事は何回忌まで行うのが一般的?

一般的には、三十三回忌まで行うことが多いです。これは、仏教において三十三回忌をもって故人が成仏し、ご先祖様の仲間入りをするという考えに基づいています。三十三回忌以降も法要を行う場合もありますが、五十回忌や百回忌など、大きな節目の年に行うのが一般的です。

ただし、近年では、高齢化や核家族化の影響で、三十三回忌まで行うことが難しいケースも増えています。そのため、十七回忌や十三回忌などで「弔い上げ」を行い、それ以降の法要を省略するケースも少なくありません。

弔い上げとは?

弔い上げとは、年忌法要を終了することを指します。一般的には、三十三回忌をもって弔い上げとするケースが多いですが、宗派や地域、家庭の事情によって、十七回忌や十三回忌などで行う場合もあります。

弔い上げを行う理由としては、以下の点が挙げられます。

・故人の成仏: 仏教では、三十三回忌をもって故人が成仏すると考えられており、弔い上げを行うことで、故人を安心させてあげることができます。

・遺族の負担軽減: 高齢化や核家族化が進む中、三十三回忌まで法要を続けることが難しいケースも増えています。弔い上げを行うことで、遺族の精神的・経済的な負担を軽減することができます。

・親族間の合意: 弔い上げを行う際は、事前に親族間でよく話し合い、合意形成を図ることが大切です。

宗派による違い

法事の回数や内容、弔い上げの時期などは、宗派によって異なります。主な宗派における違いは以下の通りです。

・浄土真宗: 浄土真宗では、亡くなった時点で極楽浄土へ往生すると考えられているため、法要は故人を偲び、教えを学ぶために行います。回忌法要は特に定められていませんが、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、三十三回忌などを行うことが多いようです。

・真言宗: 真言宗では、三十三回忌まで年忌法要を行い、三十三回忌で弔い上げとするのが一般的です。ただし、二十三回忌と二十七回忌は行わず、代わりに二十五回忌を行う点が特徴です。

・天台宗: 天台宗も、三十三回忌で弔い上げとするのが一般的です。真言宗と同様に、二十三回忌と二十七回忌を行わず、二十五回忌を行います。

・曹洞宗: 曹洞宗では、三十三回忌まで年忌法要を行います。真言宗や天台宗とは異なり、二十三回忌と二十七回忌も行います。

・日蓮宗: 日蓮宗では、三十三回忌まで年忌法要を行います。ただし、他の宗派とは異なり、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌…と奇数回の年忌法要を行うのが特徴です。

法事の費用相場

法事にかかる費用は、法要の内容や規模、地域によって大きく異なります。主な費用項目としては、以下のものがあります。

・お布施: 僧侶へのお礼として渡すお金です。一般的には、3万円~5万円が相場とされていますが、回忌や宗派、寺院によって異なります。

・お車代: 僧侶が遠方から来られる場合に渡す交通費です。5千円~1万円程度が目安です。

・御膳料: 僧侶が会食を辞退される場合に渡す食事代です。5千円~1万円程度が目安です。

・法要会場費: 自宅以外で法要を行う場合は、会場費がかかります。寺院や斎場、ホテルなど、会場によって費用は異なります。

・会食費: 法要後の会食にかかる費用です。参加人数や料理の内容によって異なりますが、1人あたり5千円~1万円程度が目安です。

・引き出物代: 会食に参加してくれた人へのお礼として渡す引き出物にかかる費用です。1人あたり3千円~5千円程度が目安です。

これらの費用に加え、供物や香典返し、印刷代などの費用も発生する場合があります。

法事を行う上での注意点

法事を営む際には、以下の点に注意しましょう。

・菩提寺に相談する: 法要の日程や内容、準備する物、費用など、不明な点は菩提寺に相談するのが確実です。

・親族に連絡する: 法要の日程が決まったら、早めに親族に連絡し、出欠を確認しましょう。

・服装に気を配る: 法事は故人を偲ぶ厳粛な場です。派手な服装は避け、喪服や地味な平服で参列しましょう。

・供物や香典の準備: 供物や香典は、事前に用意しておきましょう。金額や品物に迷う場合は、菩提寺や親族に相談するとよいでしょう。

・マナーを守る: 法要中は、私語を慎み、読経や焼香に集中しましょう。また、食事の席では、故人との思い出話などを語り合い、楽しい時間を過ごしましょう。

最近の法事の傾向

近年では、従来の形式にとらわれず、故人を偲ぶ方法も多様化しています。

・少人数での法要: 親族だけで行う小規模な法要や、故人と親しかった友人だけで行う法要など、参加者を限定した法要が増えています。

・自由な形式での法要: 読経や焼香だけでなく、故人の好きな音楽を流したり、思い出の品を展示したりするなど、自由な形式で法要を行うケースも増えています。

・オンライン法要: 遠方に住む親族も参加できるよう、オンラインで法要を行うケースも増えています。

・法事の簡素化: 費用や手間を考慮し、法要を簡素化したり、回数を減らしたりする傾向も見られます。

まとめ

法事は何回忌まで行うべきか、明確な決まりはありません。大切なのは、故人を偲び、冥福を祈る気持ちです。それぞれの家庭の事情や考え方に合わせて、無理のない範囲で法要を行いましょう。

弔い上げについても、親族間でよく話し合い、故人を偲ぶのにふさわしい形を検討していくことが大切です。

もし法事について迷うことがあれば、菩提寺や親族に相談することをおすすめします。

 

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