大安の葬儀は縁起が悪い?真相は?

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2025.01.13

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葬儀と六曜:大安はNG?日取りの迷信を解明!

大安にお葬式はNG? 葬儀の日取りと六曜の関係を徹底解説!

人生の最後を締めくくる大切な儀式、葬儀。 故人との最後のお別れを告げ、その冥福を祈る厳粛な場です。

葬儀を執り行うにあたっては、様々な準備が必要となりますが、その中でも特に重要なのが日取りです。 ご遺族や親族の都合、火葬場の予約状況など、考慮すべき点は多岐にわたりますが、「六曜」を気にする方も少なくないのではないでしょうか?

「大安吉日」は、万事において吉とされる日。 そのため、「お葬式を大安に行うのは縁起が悪いのでは…?」「友引は避けるべき?」と不安に思う方もいるかもしれません。

この記事では、葬儀の日取りと六曜の関係について、徹底的に解説していきます。 六曜の意味、葬儀の日取りを決める際の注意点、そして仏教との関係性などを理解し、安心して葬儀の準備を進めていきましょう。 さらに、葬儀以外の冠婚葬祭における六曜の捉え方についても触れ、より幅広い知識を得ていただきます。

六曜とは?その起源と意味

六曜とは、暦注の一つで、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6種類の曜日のことです。 中国で発祥し、鎌倉時代に日本に伝わったとされています。 日本では、暦に六曜が記載されていることが多く、日々の行動の指針として、意識する方も少なくありません。

それぞれの曜日の意味合いと、その日に適した行動は以下の通りです。

先勝: 「先んずれば即ち勝つ」という意味で、午前中は吉、午後は凶とされます。

・午前中に物事を始める、行動を起こすのに良い日です。

・結婚式、開店、契約、訴訟、旅行など、迅速な決断と行動が必要な事柄に吉です。

友引: 「凶事に友を引く」という意味で、葬儀には適さない日とされています。

・この日に葬儀を行うと、故人が友をあの世に連れて行ってしまうという迷信があります。

・結婚式や祝い事には吉ですが、葬儀や法事など、死に関わることは避けるべきとされています。

先負: 「先んずれば即ち負ける」という意味で、午前中は凶、午後は吉とされます。

・午前中は静かに過ごし、午後に活動するのが良い日です。

・午後から始まる結婚式や、ゆっくりと進める交渉事などに吉です。

仏滅: 「仏も滅する」という意味で、万事において凶とされる日です。

・六曜の中で最も凶とされる日で、特に祝い事や重要な事柄を避けるべきとされています。

・しかし、仏滅に結婚式を挙げて、あえて「仏滅」を「物滅」とし、悪いものを滅ぼして幸せになるという考え方もあります。

大安: 「大いに安し」という意味で、万事において吉とされる日です。

・六曜の中で最も吉とされる日で、結婚式、開店、契約、旅行など、何事にも良い日です。

・葬儀も、故人が安らかにあの世へ旅立てるようにとの願いを込めて、大安に行う方もいます。

赤口: 「赤口神」という悪神が支配する日で、正午のみ吉で、それ以外は凶とされます。

・正午以外は凶とされますが、特に祝い事や旅行は避けるべきとされています。

・正午に、わずかな時間ですが吉の時間帯があるため、その時間に重要な事柄を行うと良いとされています。

葬儀と六曜:現代における関係性

古くから、日本では葬儀の日取りを六曜で判断することが一般的でした。 特に、「友引」は「凶事に友を引く」という意味から、葬儀を行うと故人が友をあの世に連れて行ってしまうと考えられており、避けるべき日とされています。

しかし、現代では、六曜はあくまで暦注の一つであり、科学的な根拠はありません。 そのため、葬儀の日取りを六曜で決めることは、必ずしも必要ではありません。

大安にお葬式は本当にNG?

「大安」は、六曜の中で最も吉とされる日です。 そのため、「お葬式を大安に行うのは縁起が悪いのでは?」と考える方もいるかもしれません。

しかし、大安にお葬式を行うことは、決して縁起が悪いわけではありません。

むしろ、大安は万事において吉とされる日であることから、故人が安らかにあの世へ旅立てるようにとの願いを込めて、大安に葬儀を行う方もいます。

仏教と六曜:意外な関係

仏教は、インドで生まれた宗教であり、六曜は中国で生まれた暦注です。 つまり、仏教と六曜は本来、全く関係がありません。

仏教では、吉凶を占うことよりも、故人の冥福を祈ること、そして遺族が悲しみを乗り越え、前向きに生きていくことを大切にします。

しかし、日本では、仏教が伝来した後、六曜の考え方が浸透していきました。 そのため、仏教徒であっても、葬儀の日取りを六曜で判断する方が多いのが現状です。

特に、「友引」を避けるという考え方は、仏教の教えとは関係ありませんが、広く浸透しているため、葬儀の日取りを決める際には、考慮する必要があるでしょう。

葬儀の日取りを決める際の注意点

葬儀の日取りを決める際は、六曜よりも以下の点を優先的に考慮しましょう。

1.遺族や親族の都合: 葬儀に参列できるよう、遺族や親族の都合を最優先しましょう。遠方から来る人がいる場合は、移動手段や宿泊施設なども考慮する必要があります。

2.火葬場の予約状況: 火葬場の予約状況を確認し、希望する日時に火葬できるか確認しましょう。特に、友引を避ける場合は、火葬場の予約が集中しやすいため、早めに予約を取ることをおすすめします。

3.宗教・宗派の慣習: 宗教・宗派によっては、避けるべき日や、縁起の良い日などが異なります。事前に菩提寺や葬儀社に確認しておきましょう。

4.故人の遺志: 故人が生前に葬儀について希望していたことがあれば、それを尊重しましょう。故人の希望が不明な場合は、遺族や親族で話し合って決めましょう。

5.葬儀社の空き状況: 葬儀社や、葬儀場、僧侶の予約状況も確認しましょう。

冠婚葬祭における六曜の捉え方:行事別の考え方

葬儀以外にも、結婚式や引っ越しなど、人生の節目となる様々な行事で六曜を気にする方がいます。 ここでは、冠婚葬祭における六曜の捉え方について、行事別に詳しく見ていきましょう。

1.結婚式

結婚式は大安や友引など、吉日に行うことが一般的です。 特に、大安は「大いに安し」という意味から、結婚式に最適な日とされています。 友引も、友人や親族を招いて盛大に祝う結婚式にふさわしい日と考えられています。

一方、仏滅や赤口は避けるべき日とされています。 仏滅は「仏も滅する」という意味から、結婚式には不吉な日と考えられています。 赤口も、正午以外は凶とされるため、結婚式にはあまり適していません。

2.引っ越し

引っ越しは、新生活を始めるにあたって、縁起を担ぐ方が多い行事です。 大安や先勝は、引っ越しに良い日とされています。 大安は、万事において吉とされる日なので、安心して引っ越しができます。 先勝は、「先んずれば即ち勝つ」という意味から、新しい場所で良いスタートを切れると考えられています。

一方、仏滅や友引は避けるべき日とされています。 仏滅は、引っ越しにも不吉な日と考えられています。 友引は、「凶事に友を引く」という意味から、引っ越し先でトラブルが起こる可能性があるとされています。

3.開店・開業

開店・開業も、新しいビジネスを始めるにあたって、縁起を担ぐ方が多い行事です。 大安や先勝は、開店・開業に良い日とされています。 大安は、ビジネスが順調に進むようにとの願いを込めて選ばれます。 先勝は、競合に先んじて成功できるようにとの願いを込めて選ばれます。

一方、仏滅や赤口は避けるべき日とされています。 仏滅は、ビジネスの失敗を招く可能性があるとされています。 赤口も、正午以外は凶とされるため、開店・開業にはあまり適していません。

4. その他の行事

お宮参り: 赤ちゃんの健やかな成長を願うお宮参りは、大安や友引など、吉日に行うことが一般的です。

・七五三: 子供の成長を祝う七五三も、大安や友引など、吉日に行うことが一般的です。

・成人式: 大人の仲間入りを祝う成人式は、大安など、吉日に行うことが一般的です。

現代における六曜:迷信?それとも文化?

現代では、六曜は迷信の一つとして捉えられており、日々の生活に影響を与えることは少なくなってきています。 しかし、冠婚葬祭などの儀式においては、依然として六曜を気にする方もいます。

特に、高齢者の方の中には、六曜を重要視する方もいるため、冠婚葬祭の日取りを決める際は、周りの方の意見も尊重し、よく話し合って決めることが大切です。

六曜にとらわれず、心を込めた儀式を

冠婚葬祭は、人生の節目となる大切な儀式です。 日取りにこだわるあまり、周囲に負担をかけることは避け、心を込めた儀式を心がけましょう。

六曜は、あくまで暦注の一つであり、科学的な根拠はありません。 それぞれの行事に込められた意味を理解し、周りの方々と協力しながら、心を込めて儀式を執り行うことが大切です。

まとめ

この記事では、葬儀の日取りと六曜の関係、そして仏教と六曜の関係性について解説しました。 さらに、葬儀以外の冠婚葬祭における六曜の捉え方についても解説しました。

大安にお葬式を行うことは、決して縁起が悪いわけではありません。 葬儀の日取りを決める際は、六曜にとらわれず、遺族や親族の都合、火葬場の予約状況、宗教・宗派の慣習などを考慮し、故人らしい葬儀を心がけましょう。

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