訃報を伝える時の続柄の書き方や、訃報文の例文、マナーや注意点について分かりやすく解説

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2024.12.23

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訃報を伝えるときの続柄の書き方とは?文例やマナーを解説

訃報を伝えるときの続柄の書き方とは?文例やマナーを解説

大切な方が亡くなった際、訃報を適切に伝えることは重要な役割です。特に訃報文の中で故人との続柄をどのように書くかは、受け取る側の理解を深めるためにも非常に大切です。本記事では、続柄の基本的な書き方や注意点、具体的な文例、そしてマナーについて詳しく解説します。

続柄を書く際の基本的なルール

家族や身近な人が亡くなった場合、葬儀にかかわるさまざまな準備を迅速に進める必要があります。準備期間を考慮して日付が決められる他の式典とは違い、葬儀の時間的な猶予は非常に少ないからです。

準備の一つに訃報の送付があります。訃報とは葬儀の詳細を参列者に知らせるものです。

訃報の書き方には独特のルールがあります。たとえば続柄です。どんな決まりがあるのか見てみましょう。

続柄とは、故人と訃報を出す側(喪主など)の関係性を示す言葉です。この続柄は葬儀の主催人である喪主から見た関係を書きます。適切な続柄を使うことで、受け取り手にとって分かりやすく伝えることができます。

続柄の具体例

●父母の場合:「父」「母」「義父」「義母」

●兄弟姉妹の場合:「兄」「弟」「姉」「妹」

●配偶者の場合:「夫」「妻」

●子ども・孫の場合:「長男」「次女」「孫」など

●その他の親族:「叔父」「叔母」「いとこ」など

続柄を記載する際には、故人と喪主の関係を正確に記載することが大切です。また、正式な場では簡潔な表現を心掛けるのが一般的です。

表現における注意点

●続柄の選定は、喪主の立場を基準にする。

●配偶者がいる場合は「亡夫」「亡妻」と表記することが一般的。

●家族葬などプライベートな場では、続柄を省略する場合もあります。

訃報文の例文

ここでは、具体的な例文を挙げてみます。

一般的な例文

私どもの父 ○○が○月○日に永眠いたしました
ここに生前のご厚誼を深く感謝申し上げますとともに謹んでご通知申し上げます

配偶者の場合

私の妻 ○○が○月○日に永眠いたしました
ご厚情を賜りました皆様に心より御礼申し上げます

子どもの場合

私どもの長男 ○○が○月○日に永眠いたしました
ここに生前のご厚情を深く感謝申し上げます

続柄を省略する場合

○○ ○○(故人名)が○月○日に永眠いたしました
生前のご厚誼に深く感謝申し上げます

省略した場合、故人がどのような立場の方か分かりづらくなる可能性があります。そのため、相手との関係性を明示するほうが親切です。

訃報を書く時のマナー

訃報を書くときには、通常の案内文とは違う注意点がいくつかあります。とくにビジネスシーンでは失礼がないよう、マナーをしっかり理解しておきましょう。

まず大前提として、訃報には句読点をつけないということを覚えておきましょう。これは訃報だけでなく、弔事に関係する文書全般に共通するルールです。

また、行の頭はそろえるのが慣例です。「文の頭は一マス空ける」ということはおこないません。

訃報を伝える際のマナー

訃報を伝える際には、言葉遣いやタイミングに十分な配慮が必要です。特にビジネス関係や目上の方への連絡では、慎重な対応が求められます。

伝える手段

●電話:親しい間柄や緊急性が高い場合に適しています。

●書面:改まった通知が必要な場合に用います。

●メール:最近では簡便な方法として使われますが、失礼にあたらないよう慎重に。

注意すべき表現

●縁起の悪い言葉(「重ね重ね」「再三」「四」など)は避けましょう。

●敬語を正しく使い、失礼のないよう配慮しましょう。

・例:「逝去」「永眠」など、丁寧な表現を使う。

・「死んでしまった」や「生きていた時」といったダイレクトな表現も避けます。

服装

訃報を伝える際、直接相手に会う場合は地味で控えめな服装を心掛けましょう。特に喪服を着る必要はありませんが、黒やグレーなど落ち着いた色合いが好まれます。

続柄の選び方に迷った場合

続柄について迷った際は、次のポイントを参考にしましょう。

  1. 喪主の立場を基準にする:故人と喪主の関係を記載します。

  2. 簡潔さを心掛ける:わかりやすい表現を優先します。

  3. 親族の意見を聞く:親族間で表現に対する意見が一致しているか確認することも重要です。

社内訃報に関するマナーと例文

社内で訃報を伝える際には、特に言葉遣いや伝え方に細心の注意を払う必要があります。以下にポイントと例文を挙げます。

社内訃報の基本的なマナー

  1. 迅速に対応する:特に直属の上司や関連部署には速やかに報告することが重要です。

  2. 詳細を簡潔に伝える:故人の情報や葬儀の予定について、簡潔に分かりやすく記載します。

  3. プライバシーに配慮する:遺族の希望を尊重し、必要以上の詳細を記載しないよう注意します。

社内訃報の例文

一般的な例文

【訃報のお知らせ】
このたび当社○○部に所属する○○ ○○様のご尊父(ご母堂)がご逝去されました
ここに謹んでご冥福をお祈り申し上げます
なお通夜および葬儀の日程は以下の通りです
通夜:○月○日(曜日) ○時より
葬儀:○月○日(曜日) ○時より
場所:○○斎場
ご参列を希望される方は、部長○○までご連絡ください

社員本人が逝去された場合

【訃報のお知らせ】
弊社○○部○○課に勤務しておりました○○ ○○様が○月○日に逝去されました
生前のご厚誼に心より感謝申し上げるとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます
葬儀はご遺族の意向により、近親者のみで執り行われます
ご理解のほどよろしくお願いいたします

注意点

●適切な肩書きや続柄を記載する。

●社内全員への周知が必要か、限定的な範囲でよいかを判断する。

●故人や遺族への配慮を最優先する。

特定の宗教でのみ使われる言葉に注意

仏教徒の多い日本では多くの仏教用語が日常的に使われるため、それと気付かずに使っていることもあります。しかし、葬儀が別の宗教スタイルでいとなまれる場合には、仏教用語を使わないようにするのがマナーです。

たとえば、「冥福」という言葉は仏教の言葉です。葬儀が神式、あるいはキリスト教式でおこなわれることが分かっているのであれば、「ご冥福をお祈り申し上げます」という言葉は使わないようにしましょう。また、この言葉は浄土真宗でも使いません。同じ仏教でも考え方が違うので、注意しておきましょう。

まとめ

訃報を伝える際の続柄の書き方は、遺族と故人の関係を正確に示し、受け取る側にとって分かりやすい表現を心掛けることが重要です。また、表現や伝える方法においてもマナーに配慮し、失礼のない対応を心掛けましょう。適切な訃報文を作成することで、故人への敬意を示し、受け取る側にも思いやりを伝えることができます。

 

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