火葬式について、メリット・デメリット、火葬式を選ぶ理由や、火葬当日、一日の流れ、火葬式の香典の相場な

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2024.09.17

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火葬式とは?メリット・デメリット、火葬当日の流れについて解説!

火葬式について

日本の葬儀文化にはさまざまな形式があり、その中でも「火葬式」は近年、シンプルで経済的な選択肢として注目されています。火葬式とは、通夜や告別式などの儀式を省略し、火葬のみを行う葬儀形式です。家族や親しい人たちだけで故人を見送りたいと考える方、また費用や時間を抑えたいと考える方にとって選ばれることが多いです。この記事では、火葬式のメリットとデメリットについて詳しく解説し、火葬式がどのような場合に適しているのかを考察します。

火葬式の概要

火葬式は、「直葬(ちょくそう)」とも呼ばれることがあります。故人が亡くなった後、すぐに火葬場へ運ばれ、火葬のみを行うという簡素な形式です。宗教儀式や告別式、弔辞などを行わないことが一般的であり、遺族や参列者の負担を軽減するために選ばれることが多いです。また、費用面でも比較的安価なため、経済的な負担を軽くしたいという理由で火葬式を選ぶ人も増えています。

火葬式のメリット

費用が抑えられる

火葬式の最大のメリットは、葬儀費用を大幅に抑えられることです。一般的な葬儀では、通夜や告別式、僧侶の読経、式場のレンタル費用など、さまざまな費用がかかります。しかし、火葬式ではこれらの儀式を省略するため、費用は火葬費用と一部の準備費用のみとなります。一般的な火葬式の費用は数十万円程度とされており、通常の葬儀よりもかなり低コストです。

時間と手間が少ない

通常の葬儀では、数日にわたって準備や参列者の対応が必要になりますが、火葬式では火葬が中心となるため、その手間や時間が大幅に減ります。仕事や家庭の事情で忙しい遺族にとって、スケジュールを調整する必要が少ない点が大きなメリットです。また、参列者も少ないため、対応にかかる時間やストレスが軽減されます。

プライベートで静かな見送りが可能

火葬式は少人数で行われることが多く、家族や親しい友人だけで静かに故人を見送りたいという方に適しています。形式にこだわらず、シンプルに別れを告げたい人にとっては、火葬式は理想的な選択肢となるでしょう。感情的にも落ち着いた雰囲気で送り出せる点が、心の負担を軽くすることに繋がることがあります。

柔軟なスケジュール調整が可能

通常の葬儀では、通夜や告別式の日程が決まっているため、その日に向けて準備を整える必要があります。一方、火葬式では火葬の日程さえ決まれば、その前後の準備はそれほど厳密に調整する必要がありません。家族や参列者のスケジュールに合わせて調整しやすい点も、現代のライフスタイルに合った形式と言えます。

火葬式のデメリット

儀式を重んじる方には不向き

火葬式は宗教的な儀式や形式を省略するため、故人に対してしっかりとした儀礼を行いたいと考える方には不向きです。特に、親族や周囲の人々が伝統的な葬儀の形式を重要視している場合、火葬式では満足のいくお別れができないと感じるかもしれません。また、宗教的な儀式を重んじる宗派の方には、火葬式では必要な供養が行われないと感じることもあります。

参列者が限られる

火葬式は小規模で行われることが多いため、参列者が限られる場合があります。大勢の人々と故人を見送りたい場合には適さず、限られた人数で行うことが前提となるため、親しい友人や知人をすべて招くことができない可能性があります。また、故人に対する感謝や別れを告げる機会を求める人にとっては、火葬式では物足りなさを感じるかもしれません。

故人とのお別れの時間が短い

通常の葬儀では通夜や告別式を通じて、故人とゆっくりお別れする時間がありますが、火葬式ではその時間が短くなります。特に、急な別れで心の整理がついていない場合、十分に故人と向き合う時間がないことが心の負担となる可能性があります。火葬式はスピーディーに行われるため、後から「もっと時間をかけてお別れをしたかった」と後悔するケースも少なくありません。

地域や文化による制約

地域や文化によっては、火葬式があまり一般的ではない場合もあります。特に、伝統を重んじる地方では、火葬式に対して否定的な意見があるかもしれません。また、親族や周囲の理解を得ることが難しい場合、選択に際してストレスを感じることも考えられます。火葬式を選ぶ際は、家族や親しい人たちと十分に話し合うことが重要です。

火葬式が適している場合

経済的な理由で葬儀費用を抑えたい場合

火葬式は費用を抑えたいという人にとって理想的な選択肢です。特に、遺族が経済的に困難な状況にある場合、シンプルな火葬式で故人を見送ることが現実的な選択となります。また、故人が生前から「葬儀にお金をかけないでほしい」と望んでいた場合にも、火葬式が適しています。

時間や労力の負担を軽減したい場合

火葬式は時間や手間がかからないため、忙しい家族や高齢者が多い家庭では、その負担が軽減されます。遠方に住んでいる親族が多い場合や、故人の死が突然訪れた場合にも、スムーズに進行できる火葬式は適しています。

少人数で静かに見送りたい場合

火葬式は少人数で行われることが多いため、親しい人たちと静かに故人を送りたいという場合に適しています。形式的な儀礼を重視せず、家族や親しい友人と心穏やかに過ごす時間を大切にしたいという人に支持されています。

火葬式当日の流れ

火葬式当日の流れは次の通りです。

1.納棺・出棺

ご遺体を棺に納めて、霊柩車で火葬場へ移動します。火葬場ではお別れの時間がほとんどとれないため、故人様とゆっくり対面できる最後の時間となります。

2.最後のお別れ

火葬場に到着したら、葬儀社スタッフが受付を行ったのち、火葬炉の前で最後のお別れとなります。お寺様に読経をお願いした場合は、このタイミングで行います。

3.火葬

火葬にかかる時間は、1〜2時間程度と火葬場によって異なります。火葬中は待合室で待機することになりますが、人数が少ない場合はロビーで待つこともあります。

火葬中の飲食ルールは、斎場によって異なるため、事前に葬儀社に確認しておきましょう。食事が可能で参列者に精進落とし(しょうじんおとし/お清めの食事)をふるまうケースもあれば、軽い飲食のみしか許可されていないところもあります。

4.収骨

火葬を終えると収骨(しゅうこつ)となります。

収骨とは、ご遺骨を骨壺に納めることです。

収骨を終えると、埋葬時に必要となる「埋葬許可証」が渡されるので、なくさないように注意しましょう。多くの場合は、骨壺を納める箱に一緒に入れておいてくれます。

なお、遺骨の引き取り手がいない場合は、事前に申し出ることで遺骨を受け取らない選択も可能です。

5.散会

収骨を終えたら解散となります。

火葬式の香典相場

火葬式の香典相場は、一般的な葬儀と同じです。

ただし、火葬式は一般的な葬儀に比べて費用がかからないので、以下に紹介する相場の下限を参考にしてもいいでしょう

祖父母・配偶者の祖父母      1万〜5万円
父母・配偶者の父母      3万〜10万円
兄弟姉妹      3万〜10万円
おじ・おば      1万〜3万円
その他の親戚      3千円〜3万円

まとめ

火葬式は、現代の多様化した葬儀の一つの形として注目されています。経済的な負担を軽減できる点や、シンプルで短時間で行える点がメリットとして挙げられますが、儀式の省略や参列者が限られることに対するデメリットも存在します。火葬式を選ぶ際は、故人や家族の価値観、経済的な状況、周囲の意向などを考慮して慎重に判断することが大切です。

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