盛籠に意味や、贈り方、贈る際のマナーや注意点!事前に確認するべきことなど、解説!

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2024.08.17

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盛籠って何?中身や送り方について解説!

 

盛籠とは何か

盛籠(もりかご)は、日本の葬儀や法要において供えられる供物の一種で、果物や缶詰、乾物、菓子類などを豪華に盛り込んだ籠のことを指します。盛籠は、故人への供養や、ご遺族への哀悼の意を表すための伝統的な贈り物です。地域や宗派によってその内容や形状が異なることがありますが、基本的な目的は故人の冥福を祈り、ご遺族に慰めを届け弔意の気持ちを示すものとして贈られます。

盛籠は、葬儀の際に祭壇の近くに置かれるお供え物のひとつで、果物や飲料、乾物などを籠に並べて飾ったもので、その場での目立つ位置に置かれることが一般的です。また、盛籠は参列者や故人と親交の深い人々が贈ることが多く、特に企業や団体から贈られる場合には、より豪華なものが選ばれることが多いです。

一般的に故人の親族や親しい友人、故人の勤めていた会社、通っていた学校などの団体が贈ることが多いようです。また、遠くに住んでいるなどの理由で通夜や葬儀に出られない場合に、贈る場合もあります。

贈る、贈らないの判断は地域の習わしなどによっても異なりますが、最近では、葬儀の規模が小さくなっている中で、大きくて場所を取るお供え物は会場に置けないなどの理由から、お供え物を辞退する施主も増えているようです。

盛籠の歴史と背景

盛籠の起源は明確ではありませんが、日本の伝統的な供養の風習と深く結びついていると考えられています。古くから日本では、故人の魂を慰めるために食べ物や飲み物を供える習慣があり、これが発展して盛籠という形になったとされています。

江戸時代には、庶民の間でも葬儀の際に食物を供える風習が広まり、盛籠は次第に形式化されていきました。特に、明治時代以降、商業が発展する中で、企業や商店が取引先や重要な顧客の葬儀に盛籠を贈る習慣が定着しました。このように、盛籠は単なる供物に留まらず、社会的なつながりや関係性を示すものとしても機能してきました。

盛籠の種類とその内容

盛籠の内容は、贈り主の意向や故人、ご遺族の好みによって様々です。以下に、一般的な盛籠の種類とその内容を紹介します。

1. 果物の盛籠

果物の盛籠は、最も一般的な形式の一つです。リンゴ、バナナ、ブドウ、メロン、パイナップルなどの季節の果物が使われ、色鮮やかで見栄えが良いため、祭壇を華やかに飾ることができます。果物は、生命力や繁栄を象徴するものとされ、故人の冥福を祈る意味が込められています。

2. 缶詰や乾物の盛籠

缶詰や乾物の盛籠は、長期間保存できるという利便性があり、ご遺族が後に活用できることから、実用的な贈り物として選ばれることが多いです。缶詰には、果物や魚介類、肉類などが含まれ、乾物には海苔、昆布、椎茸などが一般的です。これらの食材は、古くから日本の食文化に根付いており、供養の意を込めて供えられます。

3. 和菓子や洋菓子の盛籠

和菓子や洋菓子を盛り込んだ盛籠も人気があります。特に、故人が甘いものを好んでいた場合や、ご遺族に対して心のこもった贈り物をしたい場合に選ばれることが多いです。羊羹、せんべい、クッキー、チョコレートなど、さまざまな種類の菓子が盛り込まれます。

4. 飲料類の盛籠

お茶やコーヒーを中心とした盛籠は、特に法要の際に参列者に提供されることが多く、実用的な贈り物として喜ばれます。日本茶、紅茶、コーヒー、またはジュースなど、故人やご遺族の好みに合わせて選ばれることが一般的です。飲料は、静かな時間を過ごすための飲み物として、故人の冥福を祈るとともに、ご遺族の心を癒す意味合いが込められています。

5. 生活用品の盛籠

最近では、生活用品を盛り込んだ盛籠も見られるようになっています。洗剤やタオル、石鹸など、日常生活で役立つ品々が選ばれることが多いです。これは、実用的なものを贈ることで、ご遺族の負担を少しでも軽減したいという配慮から来ています。

盛籠の選び方と贈り方

盛籠を選ぶ際には、故人やご遺族の好み、または地域や宗派の習慣を考慮することが重要です。また、贈り主としての立場や関係性に応じて、適切なサイズや内容を選ぶことが求められます。

1. 故人やご遺族の好みに配慮

盛籠を贈る際には、故人が生前に好んでいたものや、ご遺族が喜ぶようなものを選ぶことが重要です。例えば、果物が好きだった故人には果物を中心とした盛籠を選ぶと良いでしょう。また、健康を気遣っていた場合には、健康食品やお茶などを選ぶことも考えられます。

2. 地域や宗派の習慣を尊重

盛籠の内容や形状は、地域や宗派によって異なる場合があります。例えば、仏教の葬儀では果物やお茶が一般的ですが、神道の葬儀では違った供物が求められることがあります。事前にその地域や宗派の習慣を確認し、それに従った盛籠を選ぶことが大切です。

例えば、仏教では不殺生の教えから肉や魚類が禁止されていますし、神道の場合にはお線香やろうそくのような仏教で使用するものが適しません。また、キリスト教では生花しか贈れません。これはお供え物を飾る習慣がないためです。

3. 贈り主の立場や関係性に応じた選択

盛籠を贈る際には、贈り主の立場や故人との関係性も考慮する必要があります。例えば、親しい友人や家族の場合は、心のこもった個人的な贈り物を選ぶと良いでしょう。一方で、企業や団体として贈る場合は、格式や礼儀を重んじた豪華な盛籠が求められることが多いです。

4. 贈るタイミングと方法

盛籠を贈るタイミングも重要です。盛籠を贈る際には、葬儀を担当している葬儀会社に確認するなどして依頼するのがよいでしょう。故人や遺族が親族の場合には、親族がまとめて盛籠を手配する場合もあるので、このような場合は遺族と連絡を取ったときに、盛籠も頼んでおきましょう。一般的には、お供え物を贈る場合、通夜に供えしたい場合には通夜当日の午前中に届くように、また葬儀に供えしたい場合には前日までに届くようにします。

5. 名前札の書き方

盛籠には「白木札」と呼ばれる名前札が付けられ、これには贈り主の名前が書かれます。名前札には、故人やご遺族との関係性を示す敬称や肩書きが書かれることが一般的です。会社や団体の場合は、組織名や役職を正確に記載することが求められます。

盛籠を贈る際のマナー

盛籠を贈る際には、いくつかのマナーを守ることが大切です。

お供え物を辞退されることがある

訃報や葬儀の案内に「お供え物を辞退する」旨が書かれている場合は、盛籠を贈るのは控えましょう。会場の広さなどからお供え物を贈っても飾る場所を取れない可能性もあります。このような場合、 葬儀などへの参列時に香典を持って行くだけで構いません。

 華美すぎない内容を選ぶ

盛籠は故人への敬意を表すものですが、あまりに豪華すぎると、他の参列者やご遺族に対して無礼に感じられることがあります。適度な大きさと内容を選び、控えめでありながら心のこもった贈り物を心がけましょう。

 宗教的な配慮を忘れない

葬儀の形式によっては、宗教的な配慮が必要な場合があります。例えば、仏教の葬儀では肉や魚を含む供物は避けるべきとされています。また、キリスト教や神道の葬儀でも、それぞれの宗教に適した内容を選ぶことが求められます。葬儀の宗教や内容、お供え物の配置などを把握している担当の葬儀会社などに相談して決めましょう。

香典について

以前は、香典を持って行く場合にはお供え物を贈らない場合が多かったのですが、最近ではお供え物を贈っていても、葬儀に香典を包むことが多くなっています。遺族が香典を辞退していない場合は、参列時に忘れずに香典も用意しましょう。

返礼品に配慮する

盛籠を贈る際には、返礼品の負担を考慮することも大切です。ご遺族は多くの参列者から供物を受け取ることが多いため、返礼品の準備が大変になることがあります。そのため、あまりに高価な盛籠を贈ることは避ける方が良いでしょう。

まとめ

盛籠は、故人の冥福を祈り、ご遺族への慰めを届けるための大切な供物です。果物、缶詰、乾物、菓子、飲料など、様々な内容で構成され、贈り主の心が込められています。贈る際には、故人やご遺族の好み、地域や宗派の習慣、贈り主の立場に応じて、適切なものを選ぶことが大切です。また、華美すぎない内容を選び、宗教的な配慮を忘れずに贈ることがマナーとなります。贈る際には、宗教や地域などの違いからさまざまなルールがあるため、事前に贈ってよいかを確認しましょう。

このような盛籠の伝統やマナーを守りながら、故人への敬意とご遺族への思いやりを込めて、心温まる贈り物をすることが大切です。

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