葬儀に適した挨拶とは?身内・喪主の立場での注意点

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2022.04.19

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葬儀に適した挨拶とは?身内・喪主の立場での注意点

葬儀・告別式では、喪主が参列者や僧侶にむけての挨拶

【喪主】葬儀・告別式の流れと挨拶のタイミング

 喪主は場面にて挨拶をする機会があります。滞りなく進行するためにも、告別式の流れと挨拶のタイミングを事前に確認し、準備をすすめましょう。当日の流れは以下のようになります。

 

1.僧侶を迎える

 

2.受付時

 

3.告別式

 

4.通夜振舞い・精進落とし

 

 

 挨拶の主なタイミングは、「僧侶を迎える際」「受付時」「式典終了時」「お通夜振舞い・精進落とし」の4つです。僧侶を迎える際は僧侶にのみ、受付では参列者ひとりひとりに対し挨拶しますが、他のタイミングでは全体に向けた挨拶になります。

 

 

シーン別 喪主による挨拶例文

 

 喪主として葬儀の際の挨拶文を考える場合には、「どのようなことを話せばよいのだろう」「文を考えるのが難しい」と感じることもあるかもしれません。しかし、挨拶の基本的な構成は決まっています。例文をつかって、オリジナルの文章を考えてみましょう。

 

 

僧侶への挨拶 (スタッフが代わりに挨拶する場合もある。門徒さん、檀家さんの場合は喪主が挨拶しましょう。)

 

 僧侶への挨拶は、最初に出迎えた時とお見送りする時の2回です。出迎えの際にはお通夜から二日間都合をつけてくれたことへの感謝を伝え、お見送りの際にはお布施を渡しながら、お勤めに対する感謝を述べます。僧侶への挨拶例文は以下の通りです。

 

 

出迎えの挨拶

 

「昨晩は遅くまでありがとうございました。」

 

「お忙しいところ恐れ入りますが、本日もどうぞよろしくお願いいたします。」

 

「定刻通り始めたいと思いますが、開式までしばらく時間があるのでひとまず、控室にてお休みください。時間になりましたらお迎えにまいります。」

 

 

お見送りの挨拶

 

「本日は大変ご丁寧なおつとめ賜り、ありがとうございました。」

 

「おかげさまで、無事葬儀を執り行うことができました。」

 

「些少(さしょう)ではございますが、どうぞお納めください。」

 

 

受付での挨拶

 

 受付では、参列者からお悔やみの言葉に対して挨拶を返します。ここでの挨拶は簡潔にお礼を述べるだけで構いません。受付での挨拶例文は、以下の通りです。

 

「お忙しいところお運びいただきありがとうございます。」

 

「お忙しい中をお越しいただきまして、誠にありがとうございます。」

 

「ご丁寧に恐れ入れます。」

 

「故人も喜んでいるとおもいます。」

 

※また、受付では参列者の管理をするために「芳名帳」を置いています。記帳を促す際には、以下のような言葉をかけるとよいでしょう。

 

「こちらにご記帳をお願いできますでしょうか。」

 

「お名前とご住所のご記入をお願いいたします。」

 

 

式典終了での挨拶

 

 参列者に、葬儀への参列や生前お世話になったことに対するお礼と感謝の気持ちを述べます。また、故人の生前の様子や人柄に関すること、今後の決意表明も併せて伝えられると良いでしょう。ここでは挨拶2パターン紹介します。

 

「本日はお忙しいところ、母〇〇〇の葬儀にご会葬くださり誠にありがとうございます。皆様から心のこもったお別れの挨拶を賜り、故人もさぞかし喜んでいることと存じます。生前みなさまからいただいた多くのご厚誼につきましては、家族一同厚く御礼申し上げます。今後とも○○生前と同様に、ご指導、ご鞭撻いただけますことをお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。」

 

「故〇〇〇の葬儀並びに告別式にご参列くださり、ありがとうございます。父はここ20年余り、家督(かとく)を譲りまして以来悠々自適な生活を送っておりました。先日〇〇病院にて〇〇歳の生涯を終えましたが、大往生とも言える安らかな最期であったことは、子として何よりの慰めでございます。父が晩年を豊かに過ごせましたのも、ひとえに皆様方のご厚情のたまものと深く感謝致しております。父に代わりまして、生前に賜りましたご恩情に深く感謝を申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。」

 

 

精進落としの席での挨拶

 

 精進落としの席では、葬儀を無事に終えられたことに対する感謝や、ゆっくりと過ごしてもらいたいなどを伝えます。そして、終わりの挨拶では、これでお開きとすること、今後もよい関係を続けていきたいことを伝えましょう。挨拶例文は、以下の通りです。

 

「本日はお忙しいところ、最後までお見送りいただきまして誠にありがとうございました。おかげさまで滞りなく葬儀を済ませることができました。ささやかではございますが、精進落としの席を用意いたしましたので、どうぞ、お時間の許す限り、ごゆっくりおくつろぎください。」

 

「本日はお忙しい中、また遠方よりお越しの方もおられる中、お時間頂戴しましておりがとうございました。

もう少し、父の思い出話など伺いたいところではございますが、本日はこれにて、お開きとさせて頂きたく存じます。

父がいなくなって寂しくはなりますが、遺された家族一同助けあっていきたいと思いますので、どうかこれからも変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

本日は誠にありがとうございました。」

 

 

喪主が葬儀で挨拶する際のポイント

 

 初めて葬儀で喪主を務める場合には、「話が分かりにくいと思われてしまうのではないか」「うまく話せなかったら」と心配になることもあるでしょう。しかし、葬儀の場での挨拶は誰でも不慣れなものなので、構成と伝えたい内容挨拶文の基本的な構成はきまっているため、構成に沿って考えればおかしな文章になってしまうことはほとんどありません。挨拶文に記入する内容は、以下のとおりです。

 

1.故人との関係性を伝えるための自己紹介

 

2.葬儀へ参列頂いたことへの感謝

 

3.生前の故人に対するご厚意へのお礼

 

4.故人の生前の様子や人柄が伝わる思い出話

 

5.今後も変わらぬお付き合いを続けていただくためのお願い

 こうした内容を構成に組み込むことで、気持ちのこもった挨拶文になります。葬儀や告別式での挨拶は、参列していただいた皆様への感謝を述べる場です。忌み言葉に気を付けながら、自分なりの言葉で文章を考えましょう。

 

原稿を見ても問題ない

 「緊張で内容を忘れてしまいそう」「いつどの話をするか覚えていられない」といった不安を感じる方もいるでしょう。喪主を務める機会は人生の中でそう何度もあるものではなく、大勢の方の前で話をするため、誰でも緊張してしまうものです。必要であればメモを用意しましょう。メモをみながら話したり、途中で言葉が詰まったりすることがあっても問題はありません。

 

まとめ

 葬儀や告別式に参加している全員が温かい気持ちで故人を弔ってあげることができるよう、事前にしっかりと挨拶文を考えておきましょう。

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