ドライアイスについて|奈良県で家族葬をあげるならエンセレモニー

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2022.02.16

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ドライアイスについて

ドライアイスを使う意味とは?

 
 
故人様の保管には保冷が必要です。ドライアイスは生鮮食品の低温保管や冷凍食品の輸送などに使われますが、故人様の保冷材としても欠かせません。故人様になぜドライアイスが使われるのか、その使い方と注意点について説明します。また、「安置方法」も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

故人様に使うドライアイスの基礎知識

 
 
お亡くなりになられてからお葬式が始まるまでの間、故人様はどこかに安置されます。安置をするときは、保冷が必要です。その際に、多く使われるのがドライアイスです。

故人様にドライアイスを使う意味

生き物は死亡すると傷み始めるので、人も亡くなってから4時間以内にご遺体の冷却を開始しなければならないと言われています。ご遺体の状態を生前に近く保つには、死亡直後から冷却をすることが大事。特に、故人の体が大きい・体温が高い・感染症の場合は急速な冷却が必要です。

そこで、ご遺体を冷却するために氷よりも低温のドライアイスが使用されます。

日本では、亡くなった後24時間は火葬してはいけない法律があります。

故人様の安置期間は短くて1日、火葬場が休みの間や混み状況によっては、3日以上安置することもあります。そのようなケースにおいても、ドライアイスでご遺体を常に冷却し、傷むのをなるべく防ぎます。

ドライアイスの準備について

ドライアイスとは二酸化炭素を固体にしたもので、マイナス78.5℃のきわめて低温の物質。固体から気体に変わると、二酸化炭素に戻るのが特徴です。

ドライアイスは通常1回あたり10㎏を使用します。

また、ドライアイスが故人様の近くにあればどこに置いてもいいというものではありません。冷気は下に伝わるので故人様の腹部など体の上部にあてるべきです。また、死因や状態によって冷やすべき部位が異なります。

専門知識がいるので準備を不安に思う人もいるかもしれませんが、ドライアイスは葬儀社が用意するので心配はいりません。ご自宅で故人様をご安置する際は、葬儀社のスタッフが交換に来てくれるのが一般的です。

安置場所

 
 
葬儀までの間ご遺体を安置する場所は、斎場・葬儀社・安置施設など、自宅以外にも複数の選択肢があります。こちらでは、それぞれの特徴と費用相場を紹介します。

ご自宅で安置

ご自宅でのご安置は、故人様を住み慣れた我が家に連れて帰ることができ、最後のときを家族とゆっくり過ごせるのがメリットと言えます。

斎場・葬儀社や安置施設に安置

近年はご自宅でのご安置が減り、斎場や葬儀社、専門の安置施設の利用が一般的となっています。斎場や葬儀社は故人様の温度管理などを任せられることがメリットですが、面会時間に制限がある、または付き添いでの宿泊が許可されないことも。一方、専門の安置施設では24時間面会ができるところが多いものの、宿泊はできないこともあります。

安置専門の施設とは、故人様専用の冷蔵庫のようなものです。冷蔵庫の温度を下げることで故人様の傷みの進行を遅らせることが可能です。

ドライアイスの使い方

ドライアイスを使った故人様の保冷は葬儀社のスタッフがおこないますが、大切な家族への処置がどうされるのかは理解しておきたいもの。こちらではドライアイスの使い方をご説明致します。

脱脂綿などに包んで使う

一般的にドライアイスは4個で1セットになっています。故人様を保冷する際は、4個のブロックをそれぞれ脱脂綿などで包み、直接肌に当てないように注意します。これは、直接当てると故人様の肌が凍傷になってしまう恐れがあるからです。

腹部を中心に直下に置く

暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降するのと同様に、ドライアイスの冷気も下へ行きます。置いた直下のみに効果があるため、ご遺体の腹部を中心に乗せるのが基本です。

まずはお腹の辺りに2個のブロックを置き、残り2個のブロックは顔の横に置きます。横に置くと効果は半減しますが、外気にさらされるよりは良い状態を保てます。頭部を冷やすために首の下に置くなど、葬儀社のスタッフが状況に合わせて対処をしますので安心してください。

関節は冷やさない

関節はドライアイスが当たって冷えると固まります。故人様の着替えや納棺時に支障が出ることもあるため、関節は冷やさないことが重要。ドライアイスは腹部近くで組んだ手の近くに置くので、手首の関節をタオルや脱脂綿などで保護します。

使うときの注意点

 
 
葬儀において、遺族がドライアイスを取り扱うことはほとんどありません。しかしご自宅で故人様を安置する場合は、注意点を知っておいた方が安心です。こちらでは、ドライアイスを使う際に気を付けることを見ていきます。

ドライアイスを絶やさない

ご自宅安置での留意点は、ドライアイスを常に絶やさないこと。夏は冷房の効く部屋でカーテンを閉め、冬は暖房を切って室温を下げます。他に、ドライアイスがきちんと故人様に当たっているか確認することも大事です。

二酸化炭素中毒に注意する

ドライアイスが気化して二酸化炭素になると、空気より重いため低い位置に溜まります。それに気づかず横たわると、二酸化炭素中毒になってしまう恐れがあります。

また、換気が不十分な状況でドライアイスが気化すると、酸素が足りなくなり意識障害を起こしてしまう恐れも。たまに窓を開けるなどして、十分な換気をすることが大切です。

ドライアイスを直接触らない

マイナス78.5℃のドライアイスは、じかに触ると凍傷を起こしてしまいます。必ず軍手などをして直接手で触らないように注意してください。

ドライアイスを適切に使用して、故人様との時間を過ごす

大切なご家族が亡くなったとき、葬儀は残された遺族にとって重要な儀式です。最後のお別れまで、故人様にはできるだけ生前に近い状態でいてほしい。そのための保冷にドライアイスが使用されています。葬儀場や安置施設でも使用されますが、特にご自宅でご安置をしたい場合は、ドライアイスに関する知識があれば、慌てずに対処できるのではないでしょうか。

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