身内や親しい人だけで執り行われる家族葬での服装について、男性、女性、子供とそれぞれ解説。
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2024.09.30
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家族葬での正しい服装とは?
家族葬での正しい服装について
家族葬は、故人とそのごく近い身内だけで行うシンプルなお葬式です。身内だけだからといってカジュアルな服装で参列するのはマナー違反になります。今回は、家族葬での正しい服装について詳しく解説します。
1. 家族葬とは
近年、家族葬という言葉を耳にすることが多くなっています。家族葬は親しい家族や友人だけで行うため、一般的な葬儀に比べて参加者も少なく、アットホームな雰囲気です。一般のお葬式と家族葬と式の流れという点において違いはありません。仏式(お寺)の場合、お通夜、翌日に告別式(葬儀)そして火葬を行うと言った流れが一般的です。家族葬はあくまで「葬儀」であり、正式な儀式であるため、礼儀を守った服装が必要です。
2. 男性の服装
基本的な服装
ブラックスーツ:礼服を着用するのが基本です。スーツはダークスーツでも構いませんが、できるだけ黒無地を選びましょう。
白シャツ:シャツは無地の白いものがベスト。ボタンはすべて留めて、襟元もきっちり整えましょう。
ネクタイ:黒いネクタイを着用します。柄のない無地が基本です。柄物や光沢のあるネクタイは避けましょう。
靴:黒の革靴を選びます。光沢の強い靴やカジュアルなデザインのものは避けてください。
靴下:靴下も黒を選びます。長さはくるぶしが見えないように長めにしましょう。
カジュアルな服装はNG
家族葬といえども、カジュアルな服装はマナー違反です。ジーンズ、カジュアルシャツ、スニーカーなどは避けるようにしてください。
3. 女性の服装
基本的な服装
黒のワンピースやスーツ:女性は黒のワンピースやスーツを選びます。丈は膝が隠れる程度が理想です。袖は長袖か七分袖を選びましょう。
ストッキング:肌の色に近いものではなく、必ず黒のストッキングを着用しましょう。
靴:ヒールの低い黒のパンプスが基本です。オープントゥやバックストラップの靴は避けてください。
アクセサリー:最低限のアクセサリーは許容されますが、シンプルなものを選びましょう。パールのネックレスやイヤリングは喪服に適していますが、二連のものは「不幸が重なる」と言われるため避けてください。
注意点
派手な色の服やアクセサリーは避け、全体的にシンプルで控えめな装いを心がけましょう。また、香水の香りも控えめにするか、使用しないことが望ましいです。
4. 子供の服装
年齢や性別に応じた服装
男の子:黒や濃紺のスーツ、白いシャツに黒のネクタイが一般的です。制服がある場合は制服を着用してもかまいません。
女の子:黒や紺のワンピースが基本です。白いブラウスに黒のスカートでも問題ありません。靴は黒のシンプルなものを選びましょう。
注意点
小さい子供の場合、必ずしも厳格な服装を求められるわけではありませんが、なるべくシンプルで落ち着いた色合いの服装を選ぶことがマナーです。
5. 季節ごとの注意点
夏の場合
夏の暑い時期でも、男性は長袖のシャツ、女性は長袖または七分袖の服装が望ましいです。半袖シャツやノースリーブは避けましょう。暑さが気になる場合は、会場内で上着を脱ぐことは問題ありません。
冬の場合
防寒対策としてコートを着用する際は、黒や濃紺のシンプルなデザインを選びましょう。会場に入る際はコートを脱ぎ、荷物と一緒に預けるのがマナーです。
6. 小物や持ち物
バッグ:女性のバッグは黒で小さめのものが基本です。光沢のないシンプルなものを選びましょう。男性の場合は、荷物を入れる場合も黒いシンプルなデザインのバッグを選びます。
ハンカチ:黒または白の無地のハンカチを持参しましょう。派手な柄や色のものは避けてください。
数珠:数珠を持参することが一般的ですが、なくても問題ありません。持参する場合はシンプルなものを選びましょう。
7. メイク・ヘアスタイル
女性はメイクやヘアスタイルにも注意が必要です。派手なメイクやヘアスタイルは避け、落ち着いた印象を心がけましょう。
〇メイクはナチュラルメイクで、派手な色のリップやチークは避けます。
〇髪はまとめてシンプルに整え、派手なヘアアクセサリーは使わないようにしましょう。
8. 注意したいマナー
葬儀場での行動:葬儀場では静かに振る舞い、他の参列者に迷惑をかけないように注意しましょう。家族葬は身内だけで行う場合が多いですが、故人を偲ぶ大切な時間です。礼儀正しい態度で臨むことが大切です。
遅刻は厳禁:家族葬であっても遅刻はマナー違反です。時間に余裕を持って到着するようにしましょう。
9. 喪服の準備が間に合わない場合
急な家族葬の場合、喪服の準備が間に合わないこともあります。その場合は以下の点に気を付けて、できるだけフォーマルな服装で参加しましょう。
〇黒や濃紺のスーツやワンピースで代用する。
〇白いシャツやブラウスを着用し、派手な色や柄を避ける。
〇黒の小物や靴でまとめることで、よりフォーマルな印象を出すことができます。
10. まとめ
家族葬であっても、服装に気を遣うことは故人や遺族への敬意を示す大切なマナーです。身内だけの葬儀だからといって気を抜かず、きちんとした服装で参列するように心がけましょう。喪主や代表側からが「普段着でかまいません」と連絡している場合は派手ではない服装を心掛けましょう。家族葬の場合、「こうあるべき」という固定観念よりも喪主側の意向が優先されます。身内だけの場合はその傾向が特に強く、一般的な葬儀のマナーよりもそれぞれの思い描くお葬式が執り行われるため、服装を気にしないという方もいます。服装に迷った際は、基本的な礼服のマナーを守りつつ、派手な装いを避けてシンプルで控えめな服装を選ぶようにしましょう。