今さら聞けない、喪中はがきの意味や、対象の親族はどこまでか、送る時期や、誰に送ればいいか?ハガキの文
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2024.08.20
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喪中はがきとは?送る範囲や時期、誰に送るか、文例についても紹介!
喪中とは?
喪中とは、故人の死を悼む期間です。死者を弔う姿勢を重んじて一定期間、贅沢や祝いごとなどは避けて身を慎みます。
「喪に服する」という風習をご存じでしょうか?
近親者の死を追悼し、魂を鎮(しず)めるために慶事(おめでたい)ことを避けることを「喪に服する」といい、その期間を喪中と呼びます。
喪中はがき(年賀欠礼状・年賀状挨拶欠礼状)は喪に服している最中なので、おめでたい新年のあいさつを控えることをお知らせするために送ります。
喪中の風習は世界中にありますが、国や地域によって内容が全く異なります。日本国内でも地域によって微妙に異なり統一された決まりはありません。そのため実は喪中はがきには「こうしなければいけない」という決まりは基本的にありません。しかし、それでは余計にわかりにくいので、喪中はがきを送る方がどのような点に注意されているかをご紹介します。
どこまでの親族を喪中とするのか?
一般的には二親等以内の親族です。
一親等
(父母・配偶者・子)
生計を共にしている二親等
(祖父母・兄弟姉妹・孫)
喪中はがきとは
喪中はがきとは、家族や近親者が亡くなった際、年賀状を控えることを知らせるために送る挨拶状です。日本では新年の挨拶として年賀状を送ることが一般的ですが、喪中の間は祝い事を控えるという風習があります。そのため、喪中はがきを送ることで、年賀状を送らない理由を相手に伝え、無礼のないようにするのです。
喪中はがきは、通常、11月下旬から12月初旬にかけて送るのが一般的です。これは、年賀状の準備が始まる前に相手に知らせるためで、相手が年賀状を準備する時期に間に合うように配慮するためです。また、喪中はがきを受け取った側も、送り主に年賀状を送らないようにすることがマナーとされています。
喪中はがきを送る対象と範囲
喪中はがきを送る対象は、一般的に家族や近親者が亡くなった場合です。具体的には、以下のような親族が亡くなった際に喪中はがきを送ることが多いです。
1. 配偶者
2. 両親
3. 兄弟姉妹
4. 祖父母
5. 子ども
ただし、喪中はがきを送る範囲や対象については、個々の家庭や地域、宗派によって異なる場合があります。例えば、親しい友人や従兄弟が亡くなった場合でも、喪中はがきを送ることがあります。また、配偶者の親族が亡くなった場合も、喪中はがきを送るかどうかは状況によります。
喪中はがきの文例と書き方
喪中はがきには、故人が亡くなったことを伝え、年賀状を控える旨を知らせる文章が書かれます。喪中はがきの文例にはいくつかの定型文がありますが、以下に一般的な例を紹介します。
1. 基本的な文例
喪中につき新年のご挨拶をご遠慮申し上げます
昨年〇月に〇〇(故人との関係)が〇〇歳にて永眠いたしました
ここに生前のご厚情を深謝し
謹んでお知らせ申し上げます
本来ならば早速お知らせすべきところ
遅れましたことをお詫び申し上げます
新しい年もどうぞよろしくお願い申し上げます
2. 配偶者が亡くなった場合の文例
喪中につき年末年始のご挨拶を失礼させていただきます
去る〇月〇日に〇〇(故人の名前)が〇〇歳にて永眠いたしました
皆様のご厚情に心より感謝申し上げます
今後とも変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます
3. 祖父母が亡くなった場合の文例
喪中につき年始のご挨拶をご遠慮させていただきます
昨年〇月に祖父(祖母)〇〇が永眠いたしました
本来ならば早速お知らせ申し上げるべきところ
遅れましたことをお詫び申し上げます
皆様にはどうぞ良いお年をお迎えくださいますようお願い申し上げます
4. 子どもが亡くなった場合の文例
喪中につき新年のご挨拶を控えさせていただきます
去る〇月〇日に〇〇(故人の名前)が〇歳にて永眠いたしました
皆様にはご迷惑をおかけいたしましたこと
深くお詫び申し上げます
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます
書き方のポイント
- 故人の名前と亡くなった時期:喪中はがきには、亡くなった方の名前とその亡くなった時期を明記します。これにより、相手が状況を正確に理解することができます。
- 感謝の言葉:故人が生前にお世話になった方々への感謝の気持ちを表す文も重要です。
- 控えめな表現:喪中はがきは、祝い事を控える旨を伝えるものなので、文章は控えめで礼儀正しく書くことが求められます。
喪中はがきのデザインと選び方
喪中はがきのデザインは、一般的に控えめで落ち着いたものが選ばれます。以下に、喪中はがきのデザインや選び方のポイントを紹介します。
1. 色とデザイン
喪中はがきは、通常、白地に黒文字のシンプルなデザインが選ばれます。派手な装飾や明るい色は避け、落ち着いた色合いが好まれます。また、イラストは花や風景など、穏やかなものが使われることが多いです。
2. 紙質とサイズ
紙質は上質なものを選ぶと良いでしょう。喪中はがきは、相手に哀悼の意を伝えるための重要な文書ですので、紙質にこだわることで、気持ちを丁寧に伝えることができます。サイズは通常のはがきサイズで問題ありませんが、特別な紙質やデザインを選ぶことで、さらに気配りを感じさせることができます。
3. 自作か印刷サービスか
喪中はがきを自作する場合は、書店や文具店で販売されているテンプレートや、パソコン用のソフトウェアを利用することができます。また、インターネットを利用して、簡単にオリジナルの喪中はがきを作成・注文できる印刷サービスも多く提供されています。特に、短期間で大量に作成する必要がある場合は、印刷サービスを利用することをお勧めします。
喪中はがきを送る際のマナー
喪中はがきを送る際には、いくつかのマナーや注意点があります。以下に、喪中はがきを送る際に気をつけるべきポイントを紹介します。
1. 送るタイミング
喪中はがきは、11月下旬から12月初旬にかけて送るのが理想的です。年賀状の準備が始まる前に相手に届くようにすることで、相手に無駄な手間をかけないように配慮することが求められます。ただし、喪中の知らせが遅れてしまった場合でも、なるべく早めに送ることが大切です。
2. 送る相手を選ぶ
喪中はがきを送る相手は、通常、日頃から年賀状のやり取りをしている方や、親しい友人、知人です。基本的には年賀はがきのやりとりをしている方全てに送るのが望ましいです。また、自分がやりとりしている相手だけではなく、故人が生前に年賀状を交わしていた方々にも送りましょう。
葬儀に来てくれた方にも、年末年始の挨拶を遠慮させていただくことを知らせるために喪中はがきを出します。
ただし、年賀はがきのやりとりがあっても仕事関係で故人と面識がない方、個人としてではなく会社としてやりとりしている方は喪中はがき送付の除外対象となります。
3. 喪中はがきと年賀状の違い
喪中はがきと年賀状は、それぞれ異なる意味合いを持ちます。喪中はがきは、故人の死を知らせ、年賀状を控える旨を伝えるためのものです。一方、年賀状は新年を祝うための挨拶状です。喪中の場合、年賀状は送らず、代わりに喪中はがきを送ることが一般的です。
喪中はがきのまとめ
喪中はがきは、故人が亡くなった際に、新年の挨拶を控えることを知らせるために送る大切な挨拶状です。その書き方や送るタイミング、デザインの選び方などには一定のマナーがありますが、何よりも大切なのは、相手に対する思いやりと配慮です。
喪中はがきを通じて、故人への哀悼の意を示しつつ、相手に対する配慮を伝えることができれば、きっと心のこもった挨拶ができるでしょう。喪中はがきを送る際には、その意味やマナーをしっかりと理解し、丁寧に作成することが大切です。