初盆とは何か?必要な準備や初盆の時期、お布施の金額から当日の流れ、初盆の注意点について徹底解説。

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2024.08.12

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初盆って何?~必要な準備や時期、お供え、当日の流れについて解説~

初盆についての解説

初盆(はつぼん)は、日本の伝統的な仏教行事で、故人が亡くなって四十九日の忌明けから初めて迎えるお盆のことを指します。故人の霊を迎え入れ、供養するために行われる特別な行事であり、一般的なお盆とは異なる点が多くあります。この記事では、初盆の意味や準備、当日の流れ、注意点などについて詳しく解説します。

初盆の意味と背景

初盆は、故人が亡くなってから最初のお盆の時期に行われる供養の行事です。仏教では、人が亡くなるとその魂は四十九日間をかけて成仏するとされており、その後、最初に迎えるお盆を「初盆」または「新盆(にいぼん)」と呼びます。そのため、四十九日以内にお盆がくれば、その年ではなく翌年が初盆です。初盆は、故人の霊が初めて家に帰るとされ、家族や親族が集まり、故人の供養を行います。

初盆の時期

初盆(新盆)は、地域によって時期が異なります。東京や一部の地域では7月の「新のお盆」が主流で、そのほかの地域では8月に迎える「旧のお盆」が一般的です。2024年の初盆(新盆)の時期は、以下の通りです。

  新のお盆  7月13日(土)~7月16日(火)
  旧のお盆  8月13日(火)~8月16日(金)

初盆は、一般的に毎年8月13日から16日までのお盆期間中に行われます。ただし、地域によっては7月に行われることもあります。初盆の具体的な日程は、故人が亡くなった時期や地域の慣習に従って決定されるため、事前に確認しておくことが重要です。

初盆と通常のお盆の違いについて

初盆(新盆)もお盆のひとつですが、通常のお盆とは異なる点があります。最も大きな違いは、初盆(新盆)では法要を執り行うのが一般的であるのに対して、通常のお盆では法要を執り行わない場合が多いことです。

初盆では、僧侶を招いて読経をしてもらい、通常のお盆に比べて念入りに供養を行う人が多いでしょう。また、親族を招いて法要を行なった後に、会食の席を設けるケースも一般的です。

初盆の準備

初盆を迎えるにあたっては、いくつかの準備が必要です。以下に、初盆の準備として行うべき主な項目を紹介します。

1. 仏壇や位牌の準備

初盆の際には、故人の霊を迎えるために仏壇や位牌を準備します。仏壇には、故人の位牌や写真、花、供物を飾ります。また、故人が生前に好きだった食べ物や飲み物を供えることもあります。

2. 初盆用の飾り付け

初盆には、通常のお盆とは異なる特別な飾り付けが行われます。例えば、「迎え火」を焚いて故人の霊を迎え入れるための火を用意したり、提灯(ちょうちん)や白い幡(ばん)を飾ることが一般的です。提灯には、故人の霊が迷わないようにという意味が込められています。

3. お寺への依頼

初盆の際には、菩提寺(ぼだいじ)や信仰するお寺の僧侶に来てもらい、供養のためのお経をあげてもらうことが一般的です。事前にお寺に連絡し、初盆の供養をお願いしておきます。また、僧侶に対するお布施の準備も忘れないようにしましょう。

4.お布施の準備・金額の目安

初盆(新盆)では、僧侶を招いて読経をしてもらいます。法要を執り行う際は、僧侶に対してお布施を用意するのがマナーです。お布施はあくまで「お気持ち」として渡すものなので、金額に決まりはありませんが、法要ごとに金額の目安はあります。

初盆(新盆)の場合は、お布施は40,000円程が目安です。通夜や葬儀以外の法要のお布施は30,000円~50,000円、初盆(新盆)以外のお盆の場合は5,000円~20,000円が目安といわれています。初盆(新盆)のお布施がほかの法要よりも高いのは、親族や知人が多く訪れ比較的大きな規模で法要を行うことが多いためです。

法要をお寺で行わない場合は、お布施とは別に「御車代」を僧侶に渡す必要があります。御車代は、いずれの法要でも5,000円~10,000円が目安です。また、法要後の会食に僧侶が参加しない場合は「御膳料」も用意しておきましょう。目安の金額は5,000円~10,000円ほどです。

5. 参列者の招待と準備

初盆には、親族や近しい友人を招待し、共に故人の供養を行います。参列者には、初盆の日時や場所を事前に連絡しておくことが大切です。また、当日に供養するための料理やお茶、お菓子などの準備も必要です。

初盆の当日の流れ

初盆当日は、故人の霊を迎え入れ、供養のための一連の儀式が行われます。以下に、初盆当日の一般的な流れを紹介します。

1. 迎え火

初盆の始まりとして、「迎え火」を焚いて故人の霊を迎え入れます。迎え火は、故人の霊が迷わず家に帰ってこれるように、家の門や玄関で火を焚く儀式です。地域や宗派によっては、庭や墓地で行うこともあります。

2. 僧侶による読経

迎え火の後、僧侶によりお経があげられます。故人の霊が無事に成仏するよう祈りを捧げるとともに、家族や親族が手を合わせ、供養を行います。この際、参列者は静かに手を合わせ、お経に耳を傾けます。

3. 供物やお花の供え

供養の一環として、故人のために用意した供物やお花を仏壇に供えます。供物は、故人が生前に好きだった食べ物や飲み物を選び、心を込めて供えることが大切です。また、供物の種類や数にも地域や宗派による違いがありますので、事前に確認しておくことが望ましいです。

4. 参列者との食事

供養が終わった後、参列者と共に食事を取ることが一般的です。これは「精進料理(しょうじんりょうり)」と呼ばれる、肉や魚を使わない食事が提供されることが多いです。食事を通じて、故人の思い出を語り合い、故人を偲ぶ時間を過ごします。

5. 送り火

初盆の締めくくりとして、「送り火」を焚いて故人の霊を送り出します。送り火は、故人の霊が再び成仏するために、火を焚いて見送る儀式です。送り火も、地域や宗派によって行われる場所や方法が異なります。

初盆の注意点

初盆を行う際には、いくつかの注意点があります。これらを守ることで、故人への供養を正しく行うことができます。

1. 地域や宗派の習慣を尊重する

初盆の風習や儀式の内容は、地域や宗派によって異なる場合があります。事前に、地域や宗派の慣習を確認し、適切な方法で初盆を行うことが大切です。また、参列者にも事前に説明し、理解を得ることが望ましいです。

2. 心を込めた供養

初盆は、故人への供養を行う特別な行事です。供物の準備や飾り付け、お経をあげる際には、心を込めて行うことが大切です。また、参列者にも故人を偲ぶ時間を過ごしてもらえるよう、温かいもてなしを心がけましょう。

3. 参列者への配慮

初盆には、親族や友人が参列することが一般的です。参列者には、事前に初盆の日時や場所を連絡し、当日は丁寧におもてなしをすることが重要です。また、参列者が遠方から来る場合は、交通手段や宿泊施設の手配にも配慮しましょう。

初盆に関するよくある質問

初盆に関して、よくある質問を以下にまとめました。

Q: 初盆を行う際に必要な費用はどのくらいですか?

A: 初盆にかかる費用は、仏壇や供物の準備、お寺へのお布施、食事の用意などを含めると、数万円から数十万円程度が一般的です。ただし、規模や内容によって異なるため、事前に予算を立て、計画的に準備することが大切です。

Q: 初盆を行う時期を間違えてしまった場合はどうすればいいですか?

A: 初盆を行う時期を間違えてしまった場合は、できるだけ早めにお寺や僧侶に相談し、適切な対応を取ることが望ましいです。また、参列者にも誤りを伝え、再度日程を調整することが必要です。

Q: 初盆の際に行う儀式は、どのような宗派でも同じですか?

A: 初盆の儀式は、宗派によって異なる場合があります。具体的な内容や流れは、お寺や僧侶に相談し、宗派に合った方法で行うことが重要です。

まとめ

初盆は、故人が亡くなって初めて迎えるお盆であり、特別な意味を持つ供養の行事です。準備や儀式にはさまざまな作法や注意点があり、故人を敬い、心を込めて供養することが大切です。今回の記事を参考に、初盆を迎える際の準備や流れを理解し、正しい方法で行えるようにしましょう。

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